STEP3

設計と構築

3-32
開発環境の用意

安全に、変更を試せる場所を作る。
イラスト
状況

プロジェクトは実際にkintone上にアプリを構築し進める段階に差し掛かった。設計者は、アプリの構築やJavaScriptカスタマイズを始めるためにkintone環境を準備している。

▼その状況において
問題

実装したアプリや加えた設定変更を試してみたいが、いきなり本番環境に反映すると、不具合があった場合などはユーザーの業務に影響を及ぼしてしまう。

まだ利用者がいない初期リリース前の段階ではいきなりリリースしても問題はないが、運用を開始した後に修正を施した場合、修正の既存フィールドやカスタマイズプログラムへの影響度が計れない。
不適切な修正を行うことで、カスタマイズプログラムが動かなくなってしまい、データに不整合ができてしまうなど、業務をストップせざるを得ない状況になる恐れもある。

▼そこで
解決

設定変更の影響をテストできる開発環境の準備を考慮する。

簡易なアプリであれば「アプリの動作テスト」機能を使った確認でも問題ないが、複雑な設定(プロセス管理やアクセス権設定)が入る場合や、JavaScriptカスタマイズ・プラグイン設定を行う場合は、本番環境とは別の開発環境でテストを行った方がよい。環境を分ける必要があるかについては開発手法や開発規模によって検討しよう。

開発環境の準備方法については、次のパターン実践ガイドに詳細な記載があるので、構築時には参考にしてほしい。

▼開発環境を用意する場合の設計(パターン実践ガイド)
https://kintone.cybozu.co.jp/kintone-signpost/guide/development_environment.html

▼その結果
結果

運用を開始したアプリにおいても、開発環境で事前に動作確認をした後に、安全に本番適用ができる。そのためデータに不整合ができてしまうなど、業務をストップせざるを得ない状況になる恐れがなくなり、安心して継続的にkintoneで業務が行えるだろう。

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