STEP2

プロジェクト企画

2-17
未来の変化への備え

「変化し続ける」という備え。
イラスト
状況

kintone構築プロジェクトの企画において、業務スコープやリリーススケジュール、そしてリリース後の体制や費用の見積りをしている。

▼その状況において
問題

継続的な改善を想定していないと不便で使われないシステムになってしまうし、企画段階で全体を精緻に計画しても状況の変化によって無駄になってしまう可能性がある。

kintoneを使った業務システムの構築プロジェクトもスコープを決めて実施するが、組織や業務は生き物であり状況の変化によって業務システムに求められるニーズも変化する。

リリース直後は最適だった業務システムもいずれミスフィットになってしまうこともあり得る。リリース後の体制や費用を適切に準備していないとリリース後に現場ユーザーからの要望に対応することができず満足度が低下してしまうだろう。

一方で、企画段階で未来の変化も見据えた全てを精緻に計画するのは現実的ではないし、状況の変化によっては計画や業務システムが無駄になってしまう。

▼そこで
解決

今後起きる状況の変化に対して柔軟に対応できる保守体制を構築しておく。

kintone構築プロジェクトが終了した後も、業務システムの改修は継続的に発生することを前提に保守体制・保守費用を見積もり準備する。

現場ユーザーの声を集められるように【要望箱アプリ】(4-35)を用意し、その声を業務システムの改修に反映できるようにする。改修にあたっては業務システムの難易度や社内体制の状況に応じて、【専門家への相談窓口】(5-38)を用意しておくと良いだろう。

変化の激しい状況においては、精緻な計画に重きを置くのではなく、kintoneの特性を活かして【素早く繰り返す】(0-02)ことで業務システムのニーズの変化に対応しよう。

▼その結果
結果

プロジェクト終了後の保守体制・保守費用を用意しておくことで、現場ユーザーの要望やビジネス状況の変化に迅速に対応でき、継続的に業務効果を出せる。

社外のSI企業などの専門家への相談窓口を確保しておくことで、改修内容が技術的に難易度が高かったり、カスタマイズ開発に影響がある場合でも安心して保守を実施できる。

仮に現場ユーザーからの要望が少ない場合も、新たな業務アプリの企画を進めたり、次期プロジェクトの準備をするなど、kintone活用に有効な活動ができるはずだ。

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