STEP5

運営

5-38
専門家への相談窓口

安全な変更ができるよう、窓口を設置する。
イラスト
状況

JavaScriptカスタマイズを適用したアプリを運用している。素早い設定変更ができるように、一部の現場メンバーもこのアプリの管理者に設定している。

現場メンバーにはJavaScript / CSSカスタマイズを触れないようにアクセス権を設定しているし、現時点では想定どおりアプリを利用できているので安心している。

▼その状況において
問題

知識や情報を持っていない現場メンバーのみの判断でアプリの設定を変更すると、実施したカスタマイズが想定どおり動かなくなることがある。

たとえばJavaScriptカスタマイズで参照しているフィールドを削除したり、フィールドコードを変更したりしてしまうと、JavaScriptカスタマイズからそのフィールドを参照できず、想定どおりの動きができなくなる。これは、JavaScriptカスタマイズに限らず、その他の拡張機能(プラグインや連携サービス)からアプリの設定を参照、利用している場合も同様である。

▼そこで
解決

拡張機能を適用したアプリについては、設定変更について専門家に相談する窓口(プロセス)を用意しておく。

専門家とは、そのアプリにカスタマイズやプラグイン、連携サービスを設定した構築者、またはその内容を把握し安全に設定変更ができるkintoneの管理者のことだ。たとえばそれは組織内の現場リーダーやIT部門メンバーかもしれないし、社外のプロかもしれない。
そして現場メンバーがアプリの設定を変更したい場合は、この窓口で専門家に影響有無を相談してから設定変更を進めるのがよい。

このとき、専門家不在という状況を作らないためにも、【未来の変化への備え】(2-17) パターンのように、継続的な体制や費用を組んでおくことも大切になる。

▼その結果
結果

アプリの設定変更によって、拡張機能に影響を及ぼすことが減り、アプリを安定して継続利用できる。kintoneでは素早く設定を変更できるが、拡張機能を適用しているアプリについては、その設定変更は慎重に行おう。

あわせて有事の際に備えて、【トラブル対応フロー】(5-39)も参考にするとよい。

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