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株式会社京屋染物店
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創業100年の染物屋が挑んだ業務改善。現場に合わせたシステム構築で部署を越えた助け合いが生まれ創業以来最高の売上を達成

企業情報

株式会社京屋染物店は、世界遺産平泉の浄土思想や伝統芸能、数多くの伝統工芸品が生まれたこの地で、お客様だけのオーダー品を想いやこだわりに寄り添い、心を込めて大切に作り上げています。
「お客様と職人が、共に感動できるものづくり」をモットーに、お客様のご希望を実現するため、伝統的な染物から、最新の技術を取り入れた染物等、多岐に渡って取り組んでおり、デザインから染め、縫製までを一貫して行える、全国でも数少ない染工場です。
私たちは、単なる「染物屋」ではありません。
染物を通じて、日本文化の継承と、新たな可能性の創出に貢献できる染物屋を目指しております。
100年積み上げた経験値のもと、チャレンジ精神溢れ創造力豊かな職人が、お客様のこだわりを実現します。

kintone 利用対象となる業務

株式会社京屋染物店では、フロントオフィス業務部のお客様サービスの向上と販売データ管理、作業工程毎の業務フロー管理と社内連携強化のツールとしてkintoneを活用。また10を超えるスペースと日報を活用し、社内のコミュニケーションを促進しています。メールワイズや10を超えるアプリも活用し、業務改善に取り組んでいます。顧客管理アプリ、受注管理アプリ、販売管理アプリが連携しており、誰もが知りたい情報をやり取りすることができます。kintoneによる社内業務の可視化と迅速なコミュニケーションを実現し、部署を越えた助け合いが自然発生する社内体制を確立しました。日々蓄積される行程の進捗状況や業績のデータを元に、「より良い会社」の実現のためスタッフ一人一人が「考え」「一歩を踏み出せる」風土が生まれ始めています。

該当するアプリやスペース名

⬛︎ 受注管理
⬛︎ 販売管理
⬛︎ 日報

kintone 導入背景

お客様窓口では、オーダーメード商品の打合せ「メール」や「書類」のやりとりが多く、どのメールに対して誰が対応したのか、また、どのような対応をしているのかなどが共有出来ず、お客様への対応の遅れや、見逃しなどが多く悩んでいました。
製造部門は、営業、デザイナーとの連携が取りづらく、お客様にご案内する納期の算出がかなり難しく、長期間の納期でご案内せざるを得ない状況でした。また、「商品完成までにどのくらいの仕事量があるか」「どの行程にどのくらいの仕事が溜まっているか、滞っているか」などが全体で把握することが出来なかったため、製造の各工程に見えないところから突然仕事が入って来る様な状態になり、残業が絶えませんでした。
この状態をどうにかしたいと思い、カンバン方式での工程管理にチャレンジしました。付箋に受注内容と納期を記入し、部署毎に区切られた模造紙に張り、行程が進むたびに付箋を移して行く工程管理です。しかし、カンバン方式だと、各部署が別々の作業スペースで業務を行っているので、進捗状況を把握しづらい上に、付箋が剥がれ落ちてトラブルになるなど、アナログな情報共有に限界を感じました。そこで、システム会社に業務フローを管理出来るシステムを100万円掛けて作ってもらいましたが、今度は職人たちから「見えづらい」「使いづらい」という意見が上がります。しかし、すぐに改良することもできないし、費用も掛かるし、職人たちにとっては、システムへの入力は余計な仕事の上に、一向に改善されない使いづらいシステムなので、すぐに誰もシステムを見ることも使うこともしなくなりました。
そんな時、知り合いからkintoneサービスを紹介して頂きました。
職人達と話し合いながら自分たちの使いやすい様にその場で作り込んで行けるkintoneのシステムに可能性を感じ、導入することにしました。

コンセプトと企画・開発の意義

(1)顧客管理
お客様からの問合せ履歴、ご案内した見積りの履歴、ご注文の履歴などを一つの画面で確認することができるため、アナログ時代に比べ、紙資料(過去の納品請求書や顧客情報)を探す手間と時間を削減することができました。また、どんな場所(出張先)でもお客様へのコンタクトをスムーズに行える様になりました。

(2)受注管理
どんな内容の仕事が入っているのか、全部署で即時に確認でき、精度の高い納期管理ができるようになりました。全員で納期管理、工程管理ができるので、行程のボトルネックをすぐに発見することができ、業務改善につながったと同時に、部署を超えた助け合いが自然に生まれる様になりました。

(3)販売管理
販売管理と受注管理、顧客管理がリンクしているので、kintoneだけで知りたい情報を全て分析できるようになりました。見積書、請求書、納品書の発行や入金管理なども販売管理アプリで行っています。
現在の業績グラフや受注毎の利益管理表を誰でも簡単に見ることができるので、みんなが主体的に未来を考えて行動出来る様になりました。

創意工夫や想い

できるだけ実際にシステムを使う人の声を反映するために、ひたすら現場の業務課題を洗い出して、アプリの構成に反映していきました。現状把握に8割の時間を費やしたと言っても過言ではありません。
トップダウンで『このツールを使いなさい』と押し付けるのではなく、自分から『使ってみたい』とか『使わなくちゃ』と思ってもらえるように工夫しました。kitnoneで管理している納期や業務進捗をみながら朝礼をやると、みんなが把握している納期や進捗を、kintoneをチェックしていない人はわからない。そうすると自然に『使い方を教えてもらえますか』と、積極的に活用しようとしてくれる。今では60代の女性スタッフも、タブレット端末からkintoneを活用しています。

〜 今後の活用ビジョン 〜
販売管理アプリを活用し、商品やカデゴリー毎に、売上、利益率、個数などを総合的に分析していきたいです。あとは商品ごとの粗利と、給与などの月の固定費をグラフ表示にして、『この月はあとこのくらいお仕事を頂ければ、利益が出るね』といったことをみんなで共有していきたいです。kintoneは蓄積したいデータの項目を必要な時にいつでも付け足すことができますから、いくらでも分析の幅が広がります。
kintoneを活用した業務改善を促進するとともに、若手職人の育成にも力を入れていきます。
私たちは日本の伝統文化を守り、お客様のお役に立ち続けられる企業になりたいと考えています。

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2017年8月1日~8月31日まで

お一人様、何社でも投票できます。

※投票は1つのエントリーに対して、1日1度までとなります。
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