企業情報

ニシム電子工業株式会社は、九州電力株式会社の通信設備の保守会社として1963年に『西日本無線工業株式会社』として設立されました(1978年に現在の社名に変更)。IT・グローバル化が急速に進展し、産業や経済社会が飛躍的に変化を続ける中、創業より50年以上培った【通信・監視・制御・電源の技術】を核に、システムの企画・コンサルティングから製造、施工、運用、保守までのトータルソリューションを展開しています。ちなみに毎朝の仕事はラジオ体操から始まります。

kintone 利用対象となる業務

主に営業部署ではお客様・案件管理を、技術部署では工事等の工程管理、作業日報等で利用しています。他にも以下のような業務をkintoneで実施しています。
・営業部署
　－営業のお客様管理、案件管理
　－官公庁入札結果報告
　－サービス契約管理
　－問い合わせ管理
・技術部署
　－ケーブル開通工事の工程管理、作業日報
　－保守用品・ケーブル在庫管理
　－電力保安用通信設備の保守作業の作業日報
　－サービス提供用のモバイル回線管理
　－通信費の管理
　－施工体制の管理台帳
　－製造消耗品簡易購買

該当するアプリやスペース名

⬛︎営業案件管理スペース

⬛︎件名管理台帳

⬛︎お客さま情報

kintone 導入背景

当社では、企業風土の改革を目的に職場改善・業務改善を手法として、全社で風土改革に取り組んでいます。kintone導入当時は、職場改革から業務改革へフェーズを移し、ICTを用いた業務効率化や仕組み作りに取り組んでいました。
そこで業務改善を目的に、営業部門ではお客様管理と案件管理に、技術部門では、工事の工程管理や工事管理にkintoneを導入しました。

コンセプトと企画・開発の意義

営業部署でのkintone利用は、現場からの業務改善として「18個のバラバラに分かれていたエクセル」を「ひとつのkintoneアプリ」に集約することでした。この時点では完全に業務改善の視点で、WGはスタートしました。
結果、業務の改善は達成されたのですが、ここでの大きな気付きは、現場の担当者が「自分達で変えれる」という意識を獲得したことです。
それが起こった理由は、実際にドラッグアンドドロップで、「自分達が手を動かして変えていったこと」が大きいです。そして一人ひとりが、「現場から改善できる」を実感できることで意識が変わり、それが改善を促進させます。いわば「なんだ、変えれるたい」（なんだ、帰れるたい）という意識の変化が起きたのです。
このことから、「kintoneは業務改善ツール(システム)だけではなく、風土改革ツール(マインド)である」と実感しました。

創意工夫や想い

今回の風土改革は、部署を跨いだワーキングによって実施しています。このことでいろんな意見を取り入れることができました。
また、導入時の問題として、kintoneというクラウド利用に関して、セキュリティ上の問題が無いかを、情シス部門に指摘される事がありました。これに対しては営業のトップの指示によって導入が実現し、営業部門がkintoneを導入することで、クラウド利用の実例が出来た形となりました。まずは、現場で実例をつくっていくこと、そのことが社内の変化につながることを実感しました。
そして、kintoneによる業務改善を社内の風土改革全社発表会で発表したところ、８チーム中１位を取ることができ、情報共有に関して水平展開をするよう指示がありました。システムを変えるだけでなく、マインドを変える話をしたことが、１位を取れた理由です。


〜 今後の活用ビジョン 〜
今回実施した営業の案件情報を、技術部署、技術情報も含めて、全社大で情報共有するためのWGが発足しています。また、技術部署で別に使われているkintoneでは新規アプリが利用者によって、どんどん量産されている現状です。kintoneの利用と共に風土改革の意識自体も全社的に広がっています。
ただ、まだ小さな変化なんです。制度自体の変更やフロー自体はまだ変わっていない部分があります。しかし、今回の小さな、確実な変化は、徐々に会社の風土を変えていきます。そして、「変わっていけるというビジョン」を共有できたことは次につながる大きな一歩だと思っています。
今後の100年時代。創業54年のニシムも100年に向けて。「シン・ニシム」として進んでまいります。