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情報共有を超えて、会社の未来を創造するツールへ ~ 部門間の壁を越えた顧客情報のグローバル管理

企業情報

JCUは世界トップ水準の実績・技術を誇るめっきを中心とする表面処理の総合メーカーです。
自動車、パソコン、スマホ、液晶テレビ等、どれも日常生活に欠かせないものばかりですが、 実はこれらの製品全てに、めっき(表面処理)技術が使われています。
その中で世界中の企業からも高い評価を得ているのが、私達が開発するめっき薬品です。
世界中のモノづくりを支え、人々の暮らしに貢献する、それが私達JCUです。

kintone 利用対象となる業務

他部門にわたる顧客対応情報、管理情報の共有化

該当するアプリやスペース名

⬛︎ 顧客情報管理

kintone 導入背景

弊社の業務は、営業部門、研究部門、装置技術部門が連携して、顧客対応にあたります。
それぞれの部門は適切な情報を持っているのですが、個別に管理しているため情報の連携がうまくいかず、客先への対応が遅れたり、ビジネスチャンスを逃すこともありました。

情報共有を行い、業務効果を上げるためSFAの導入も検討しましたが、弊社はあまり情報リテラシー能力も高いとはいえず「使いこなす事が出来るか?」「管理登録項目が多く情報の入力に手間がかかり浸透するか?」等、疑問や不安の声も各部門から多く、高価なSFAの導入には躊躇しておりました。

そこで、初期費用もかからず、月額費用のみで利用ができる kintone の検討を行いました。
今まで、顧客情報を共有するルールや適切なツールがなかった弊社にとっては、安価かつ、自前で管理項目を設定できるkintoneは最適であり「まずはやってみよう」という、共通認識にて、導入が進みました。

補足:
サイボウズOfficeのカスタムアプリにて数十のアプリ(業務システムだけでなく弁当注文やアンケート集計)を活用しておりました。
今回「弊社の全世界に点在する現地法人からの情報をグローバルに収集する」「全文検索等、情報を活用するためにより高度な仕組みが必要」という課題がありましたので、kintoneを選定し利用しております。

コンセプトと企画・開発の意義

<コンセプト>
「会社の未来を創造するシステム」
社長自ら ”情報は個人のものではない" と旗振りをし、kintoneを活用した情報の共有化を推進しております。

<企画、開発の意義>
営業部門、研究部門、技術部門が縦割りで保有している情報の共有化を行うことにより
・顧客サービスの向上
・ビジネスチャンスの取りこぼしを削減する
・社内業務効率の向上
という仕組みをつくり「情報が滞留する企業文化を変え、会社の未来へつなげる」「暗黙知を形式知へ」という考えが企画の根底にあります。

また、情報リテラシーは個人差があり、個々が「これは重要なデータだから共有すべき」という判断が出来ればよいのですが、現実は難しい事です。
kintone にてできるだけ、入力しやすいフォームにすることにより、どのような情報でも気軽に入力できるという仕掛けをつくり「とりあえず情報を集める」という点も工夫してシステム構築をすすめました。
これは kintone のフォーム作成の柔軟さや検索機能がなせるものだと思っています。
(営業部門は日報を廃止し、kintone にて報告する事を日報の代わりとしました。スマートフォントで場所を選ばず報告が速やかにできるので、営業社員からは好評です)

創意工夫や想い

情報を共有するという企業文化があまりなかったため、情報が集まりやすくなるよう、出来るだけ「シンプル」にという事を心掛けました。
また、集計される情報については、単一顧客に情報を紐付けるだけでなく、関連顧客(国内外問わない関連工場等)にも自動的に情報が紐づくようにし、情報をグローバルに一元的に管理し、相互利用できるようにしました。
(本機能は kintone の標準機能で比較的簡単にでき、サポートの方に要望を汲み取っていただき、適切に対応いただき、非常に助かりました)

この関連顧客の情報を一元的に把握できる仕組みは、以下の想いや目的があります。

・単発顧客の情報を眺めているだけでは発見できない「気づき」を得ることができ、その会社全体でグローバルに今後どのような方向に向かうのか?予測が出来ます。
その予測から仮説や検証を行い、新たなサービスの創造につなげていきたい。

・営業担当がその会社の全世界の関連情報をできるだけ持ち、情報武装をして訪問する事により、会話が進むツールとして、ビジネスチャンスを得ることを期待しています。

「kintoneをみれば過去の状況だけでなく、未来の予測、創造もできる!」という認識が社内に広まって欲しいという想いをもっております。


〜 今後の活用ビジョン 〜
表面処理薬品のトラブルは、数値的調整で解決できるケースは少なく、経験や感覚による対処で解決できるケースも多々あります。
技術者の高齢化による「知識継承や情報埋没」は社内においては、問題となっております。
暗黙知を形式知とし、データベース化を行うツールとして、kintone には期待しております。

また、今後は自社だけでなく、

・商社と試薬情報を共有した試薬注文システムの構築

・外部委託製品倉庫会社との出荷指示情報の連携
(弊社の扱う化学薬品は数百に及びますが、それら製品の性質上や安全性の観点から客先ごとに異なる出荷指示や作業依頼が発生します。kintoneを利用して、情報の連携の効率化やミス軽減が実現できるシステムを模索しております)

等、取引先を巻き込んだシステムの構築を計画しております。 

WEB投票受付中

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2017年8月1日~8月31日まで

お一人様、何社でも投票できます。

※投票は1つのエントリーに対して、1日1度までとなります。
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