2025年4月版 主なアップデート

アップデート実施日:2025年4月13日

AI機能
「kintone AIラボ」の提供を開始

開発中のAI機能をご利用いただける「kintone AIラボ」の提供を開始します。
AI機能を管理する「kintone AI管理」ページが新設され、同ページ内で「kintone AIラボ」として提供する機能が追加されていきます。
今後、kintone AIラボを通じてAI技術を取り入れた新機能を順次リリースしていく予定です。

kintone AIラボ提供開始時に利用できる機能

検索AI アプリ内のデータを活用してAIが回答するチャットボット作成機能
アプリ作成AI AIと対話しながらフォーム作成を進められる機能

kintone AI管理やkintone AIラボで提供する各種機能の提供は、4月定期メンテナンス後の4月15日を予定しています。

試用環境やライトコースなど一部の環境ではご利用いただけません。詳細はヘルプをご確認ください。


AI機能を有効にする方法

ナビゲーションバーの歯車マークに表示される「kintone AI管理」から設定ページを開き、AI機能全体や、個別機能を有効にします。

設定画面

開発中の画面のため、画面デザインや文言は変更される可能性があります

kintone AI管理ページを設定できるのはkintoneシステム管理者のみです。
AI機能の有効化にあたっては、kintone AI関連の個別規約をご確認ください。

AI機能
検索AI:アプリ内のデータを活用してAIが回答するチャットボット作成機能

アプリのレコードに蓄積されたデータを活用し、利用者の質問に対してAIが回答するチャットボットを作成できます。複数のアプリをデータソースとして指定できるため、 必要な情報を横断的に検索してAIに回答させることができます。また、利用者のアクセス権設定も考慮されるため、その利用者が閲覧可能なデータのみをもとに回答させることができます。

これにより、たとえば社内システムの利用手順や社内規定などをアプリに蓄積しておくだけで、AIが利用者にシステムの使い方や申請方法を自動で案内するシステムなどを構築できます。利用者は、担当部署やレコード登録者に問い合わせることなく、疑問や質問を解決できるようになります。

さらに、AIの回答スタイルやフォーマットの設定、ボタンクリックで回答を生成する設定など、業務や利用シーンに応じてチャットボットをカスタマイズすることもできます。


AIチャットの設定画面

kintone AI管理画面から検索AIの設定画面を開き、チャットボットを設定します。設定ができるのはシステム管理者のみです。

データソースの設定:

AIが回答生成する際に使用するアプリやフィールドを指定します。1つのチャットボットに複数のアプリを指定しておくことができます。

システムプロンプトの設定:

AIが回答生成する際の言葉遣いや態度、回答フォーマット等を設定しておくことができます。

その他

クリックのみで回答生成が可能な「プロンプトボタン」の設定や、AIチャットを呼び出せる画面やユーザーを制限しておくことができます。

詳しい設定方法や、検索・回答生成の対象となるフィールド等についてはヘルプをご覧ください。


利用画面

ナビゲーションバーの「AI」ボタンから利用するAIチャットを起動できます。チャット内で質問を入力すると、設定されたアプリ内のデータをもとにAIが自動で回答してくれます。

ナビゲーションバーのメニュー

矢印

チャット画面

AIからの回答:

ユーザーが質問すると、管理者による設定内容に応じてAIが回答を生成します。

回答生成に利用されるデータは質問したユーザーに対するアクセス権が考慮されます。

参考情報:

回答生成時に参考にしたレコードリンクが「参考情報」として表示されます。

AIが生成する回答は必ずしも正しいとは限りませんので、レコードのデータも確認した上で活用ください。

AI機能
アプリ作成AI:AIと対話しながらフォーム作成を進められる機能

アプリを「はじめから作成」する際に、実現したい業務ややりたいことを伝えると、AIが最適なフォーム設定やアプリ名を提案します。提案内容はワンクリックでフォームに反映可能です。
これにより、アプリ設計の新しいアイディアやヒントを得ながらアプリ作成を進めていくことができます。

利用画面

「はじめから作成」時のフォーム画面でAIボタンから「アプリ作成AI」を起動

矢印

「アプリ作成AI」とチャットで対話

矢印

設定の提案内容をフォームに反映

一部のフィールドタイプはこの機能に対応していません。詳しい利用方法等についてはヘルプをご覧ください。

cybozu.com共通管理
User APIの認証に使用するAPIトークンを発行できるように

cybozu.com共通管理画面で、User APIの認証に使用するAPIトークンを発行できるようになりました。発行したAPIトークンをリクエストヘッダーに指定することで、User APIを実行できます。APIトークンごとにスコープを設定し、実行したい操作に合わせて権限を限定することができます。これまでUser APIの認証はユーザーのパスワードを使用する方式しかなく、権限を絞ることはできませんでした。

APIトークンの設定画面

cybozu.com共通管理画面にAPIトークンの設定画面が追加されました。この画面でトークンの生成や管理を行うことができます。各トークンには概要、スコープ、有効期限を設定できます。


APIトークンに設定できるスコープ

APIトークンの発行時にスコープを選択し、実行できる操作の権限を設定することができます。
スコープは以下の3段階が用意されています。

スコープ 実行できる操作
Read User APIで情報の取得が可能。
Read and Write User APIで情報の取得、追加、更新、削除が可能。
ただし、cybozu.com共通管理者のユーザーの増減に関わる操作はできません。
Dangerous Zone User APIの全ての操作が可能。

APIトークン認証を利用することで、ログインのセキュリティ設定にある「2要素認証の利用を必須する」を有効に設定している場合でもUser APIを実行できるようになります。

サイボウズ Office 連携
日時または日付フィールドをサイボウズ Officeの予定の開始日に設定できるように

「サイボウズ Office スケジュール連携」プラグインがアップデートされました。レコード詳細画面からサイボウズ Officeの予定を登録する際、プラグインの設定画面で指定した日時または日付フィールドの値を予定の開始日の初期値として設定できるようになりました。商談日やタスクの締切日などのフィールドを指定することで、予定の開始日を入力する手間を削減できます。この機能はバージョン1.0.4からお使いいただけます。

レコード詳細画面

「プラグインの設定」で日付フィールドを指定します。

フィールドの値を予定の開始日に設定

矢印

サイボウズ Officeの予定の登録画面

日付フィールドの値が予定の開始日に設定されます。

この新機能の利用には、「サイボウズ Office スケジュール連携」プラグインのアップデートが必要です。
プラグインのアップデートの配信は、4月中を予定しています。

開発中の機能

開発中の機能をご紹介します。
kintoneシステム管理の「アップデートオプション」画面で、各機能を有効化するとご利用いただけます。
なお開発中の新機能は、定期メンテナンス以外のタイミングでも随時、仕様変更やアップデートオプションの提供開始・終了が実施されます。

ファイル読み込み 新しいファイル読み込み画面の提供を開始

※今後のアップデート予定の機能に関するフィードバックは、kintoneの改善に協力するにて募集しています。

ファイル読み込み
新しいファイル読み込み画面の提供を開始

ファイル読み込みの設定において、読み込み時の反映方法として「レコードの追加のみ」または「レコードの更新と追加」のいずれかを選択する項目を新たに設けた、新しいファイル読み込み画面の提供を開始しました。これにより、「レコードの更新と追加」を選択した場合にのみ、レコード更新に関する設定が表示されるようになり、目的に応じて必要な設定を行いやすくなります。従来のファイル読み込み画面では、レコードの追加のみ行いたい場合でも、「一括更新のキー」の設定項目が常に表示され、設定時の迷いが生じやすい状態でした。
今回の新画面の提供は「フロントエンドの技術基盤の刷新」による内容となります。この他にもレイアウトやデザインの変更を行っており、ファイル読み込み全体の設定のしやすさを改善しています。

従来のファイル読み込み画面

新しいファイル読み込み画面 (※開発中の画面です)

アプリへの反映方法として「レコードの追加のみ」または「レコードの更新と追加」を選択する項目が新設されています。
「レコードの更新と追加」を選択した場合にのみ、更新キーとするアプリのフィールドと、対応するファイル内の列を指定する設定項目が追加で表示されます。

本機能は2025年2月版のアップデート内容として紹介していましたが、リリースが延期され、
2025年3月27日に提供を開始しました。

アップデートオプションの変更内容

2025年4月版における、アップデートオプションの変更内容は以下の通りです。

4月版
新機能の無効化
変更なし
「メンテナンスモードの設定で、メンテナンス中にアプリを閲覧・更新できるユーザーを指定できる機能」を無効にする
2025年5月の定期アップデートが実施されるまで無効化可能です。
変更なし
「テーブルの行を追加、削除するボタンが、テーブルの横幅にかかわらず隠れずに表示される変更」を無効にする
変更なし
「新しい検索画面」を無効にする
変更なし
「インストール済みのプラグインの一覧を取得するREST APIで、取得対象のプラグインIDを指定できる変更、およびプラグインの説明を取得できる変更」を無効にする
変更なし
「kintoneシステム管理者がアプリ管理者を制限できる機能」を無効にする
2025年8月の定期アップデートが実施されるまで無効化可能です。
変更なし
「レコードのアクセス権の設定保存時に、エラーの箇所だけではなく画面上部にもエラーを表示する変更」を無効にする
追加
「kintone AI」を無効にする(kintone AIを利用するには条件があります)
新機能の無効化
(最新チャネルで提供中の機能)
定期アップデート以外のタイミングでも更新されます。最新の状況はシステム管理内の「アップデートオプション」画面を確認してください。
新機能の先行利用
なし
開発中の新機能
変更なし
「kintoneシステム管理のデザイン改善:『ヘッダーの色』画面のデザイン・レイアウト変更」を有効にする
変更なし
「プラグインの新しい開発方式の試用」を有効にする
変更なし
「プロセス管理の設定で、作業者以外でも実行できるアクションを設定できる機能」を有効にする
追加
「新しいファイル読み込み画面」を有効にする
定期アップデート以外のタイミングでも更新されます。 最新の状況はシステム管理内の「アップデートオプション」画面を確認してください。

アップデートオプション機能の詳細や、提供中の各項目(新機能)については以下のヘルプページを参照してください。