2023年2月版 主なアップデート

アップデート実施日:2023年2月12日

2月12日に実施されるアップデート内容をご紹介します。

アプリ設定 現行デザインへの移行と画面パーツ・レイアウトの共通化を実施
アクセス権設定の反映処理の変更
アップデートオプションの変更内容

その他の変更点は、定期メンテナンス情報をご覧ください。 メンテナンスにおける変更点はこちら

アプリ設定
現行デザインへの移行と画面パーツ・レイアウトの共通化を実施

アプリ設定内の設定タブからリンクされている各画面(全対象画面一覧は「対象画面」を参照)のデザインが、現行のデザインへ移行されました。また、現行デザインへの移行と同時に、画面パーツやレイアウトの共通化や省スペース化など、追加の変更を実施しています。これらの変更により、アプリの利用から設定変更までに渡っての見た目や操作方法の差異を減らし、アプリの設定変更に踏み出すハードルを下げ、より身近な存在とするとともに、設定の操作方法の学習しやすさの改善を試みています。

旧デザインの例

旧:アプリの条件通知画面

移行

矢印

現行デザインの例

新:アプリの条件通知画面

※ここで「現行デザイン」とは、kintone内のレコード一覧やフォーム設定画面などで広く利用されている、2016年に「新デザイン」として適用されたデザインのことを指します。それ以前から利用されていた画面デザインを「旧来デザイン」としています。


現行デザインへの移行と対象ページ

アプリ設定内には、旧来デザイン(2015年以前のデザイン)のままの画面と、現行デザイン(2016年以降利用しているデザイン)に移行済みの画面とが混在している状態が続いていました。今回のアップデートにより、アプリ設定内の設定タブから辿ることのできる、以下の対象画面において、現行デザインへの移行が行われました。

対象画面:

一般設定:
  • アイコンと説明
  • デザインテーマ
  • プロセス管理
通知:
  • アプリの条件通知
  • レコードの条件通知
  • リマインダーの条件通知
カスタマイズ/サービス連携:
  • プラグインの一覧・追加・設定
  • JavaScript / CSSでカスタマイズ
  • APIトークン
  • Webhookの一覧・追加・編集
  • Slack連携
アクセス権:
  • アプリのアクセス権
  • レコードのアクセス権
  • フィールドのアクセス権
その他の設定:
  • カテゴリー
  • 言語ごとの名称
  • レコードのタイトル
  • 高度な設定
  • アクションの一覧・編集

※同じアプリ設定内でも一覧およびグラフの追加・
編集画面は対象外ですが、今後対応を進めていく予定です。

これまでアプリ設定画面内には2系統のデザインが混在して分かりにくい、使い方を学ぶ・教える効率が悪い状態となってしまっていました。

デザイン移行状況

今回のアップデートにより、多数の画面を現行デザインへ移行し一貫性を高め、学習効率を高めました(同じ役割に対して複数のデザインが提供されている状態を緩和)。


レイアウトの共通化

現行デザインへの移行と同時に、各画面に共通して存在する、設定内容を取り囲むパーツ類のレイアウトが共通化されました。従来は各画面に配置されている「保存」ボタンが、画面の左上にある設定画面(アクセス権設定等)と右下にある設定画面(デザインテーマ設定等)、その両者が混在していました。今回のアップデートによりそれらが現行デザインへ移行されるのと同時に、画面右下に統一されています。パンくず等その他の個所についても、画面間の共通化が進んでいます。今回のアップデートでは、一覧・グラフの編集画面は未対応(対象画面外)であり、アプリ設定内すべての画面の現行デザインへの移行・共通化は未達成ですが、それらの画面に関しても今後対応を進める予定です。

現行デザインへの移行とレイアウト共通化(プロセス管理設定画面の例)

新:プロセス管理設定画面

1:パンくず、タイトル、ヘルプへのリンク、概要説明等

各画面について、これらのレイアウトが共通化されました。

2:設定内容全体

各画面の設定UI全体に渡って、レコード一覧や編集画面、フォーム設定画面等と同じ、現行デザインに移行されました。設定画面用に、各パーツの省スペース化など、追加の対応を実施しています。

3:保存・キャンセルボタンの共通化

設定の保存ボタン、キャンセルボタンが画面下部に統一されました。従来、保存ボタンが画面上部にある画面と下部にある画面とが混在していましたが、今回の対応範囲について、ボタンの位置が統一され、操作の規則性を高め、操作の身に着けやすさを改良しました。


画面パーツの共通化

1つ1つの画面パーツにおいて、旧来デザインと現行デザインとの間で、大きく見た目や操作方法が異なるものもありました。例えば、同じ「ユーザー選択」を行うパーツであっても、大きく見た目や操作方法が異なる2つのデザインが存在し、操作方法をそれぞれ覚える必要がある状況でした。そういった二重の学習が必要な状況を緩和し、アプリの設定を初めて利用するユーザーにも学びやすく、ハードルが低くなるようにしています。

アップデート前のユーザー選択

旧:ユーザー選択

アプリの利用画面等とは異なる見た目・操作方法となっており、改めて学ぶ・慣れる必要があるユーザー選択パーツ。

矢印

アップデート後のユーザー選択

新:ユーザー選択

レコード一覧の絞り込み設定や、ユーザー選択フィールド等と類似した見た目・操作方法のユーザー選択パーツとなり、学習の二度手間が削減され、初めてアプリ設定を利用する際にもハードルが低く/学びやすくなります。


作成ボタンを見落としにくく

いくつかの設定ページにある「作成」ボタンが、設定内容のすぐ近くに配置されました。これにより、慣れていないユーザーや頻繁に利用するわけではないユーザーでも気が付きやすく、見落としにくくなりました。従来はボタンが見出しより上の、設定内容から離れた画面最上部に存在する場合があり、どうやって追加すればよいのかと疑問に思ってしまいやすいレイアウトでした。

アップデート前の「作成」ボタン

旧:作成ボタン

見出しや設定内容から離れた個所に「作成」ボタンが配置されていました。

矢印

アップデート後の「作成」ボタン

新:作成ボタン

設定内容が表示される領域のすぐ近くに「作成する」ボタンが配置されました。


フロントエンド基盤の刷新

今回のデザインやレイアウトの変更・画面パーツの共通化等は、「フロントエンド基盤の刷新」に伴い実施した変更です。フロントエンド基盤の刷新とは、私たち開発チームがkintoneのリリース当初の10年以上前から、製品画面(フロントエンド)を開発する際に利用し続けてきた技術基盤を、新たに選定し直した新しい技術基盤へ刷新する開発活動です。今回のアップデート対象画面はすべて、この刷新が完了しています。現在もkintone内すべての画面の刷新へ向けて、年単位の長期に渡るプロジェクトとして、開発を進めています(今回の対象画面は例外的にデザイン変更を伴う形での実施ですが、必ずしも技術基盤の刷新はデザイン変更を伴うものではありません)。

こうした技術的アップデートは、サービスの提供をこれからも長期に渡り継続していくために非常に重要であると考えており、日々投資を続けています。そして今回のフロントエンド基盤の刷新はその中でも特に重要かつ効果の大きいものであり、サービスの継続のみならず、kintoneの開発組織の強化や、開発活動の効率化に寄与する面も大きく、今後の製品改善スピード向上に寄与することを見込んでいます。より詳しくは、以下の弊社技術ブログ記事をご覧ください。

kintoneのフロントエンド刷新に向けた取り組み


製品フィードバックについて

今回の変更内容は、事前に最新の開発版をお試しいただけるよう、2022年8月より「開発中の機能」としての提供を行い、多数のフィードバックをいただくことができました。フィードバックをお寄せいただき、ありがとうございました。そうした多数のフィードバックを踏まえ改善アップデートを繰り返したものが、今回2月版としてリリースされます。また、今後も改善アップデートが随時取り込まれていく予定です。フィードバックの送信は、以下のヘルプページ記載の手順にて送信可能です。製品改善へのご協力のほど、よろしくお願いいたします。

kintoneに対するフィードバックを送りたい フィードバックページの開き方

アプリ設定
アクセス権設定の反映処理の変更

アプリ設定のアクセス権設定(レコードのアクセス権、フィールドのアクセス権)の変更を伴うアプリ更新が運用中のアプリに反映される処理が、一括反映方式から順次反映方式に変更され、更新を開始してから完了するまでの動作が変わります(レコード/フィールドのアクセス権設定の変更を含まないアプリ更新は従来と変わりません)。複雑なアクセス権設定を利用していてかつ、大量のレコードを含むアプリの更新を行う場合に、アプリの更新がより安定して進捗するようになるとともに、kintone全体が高負荷な状態になってしまう問題が大きく改善される見込みです。

アプリの設定変更結果の反映処理(イメージ図)

これまで、複雑な設定・大量レコード時に「なかなか更新が進まない」「全体が高負荷になり利用しづらい」等の問題が発生。

アプリの設定変更結果の反映処理のイメージ図

各レコードに対するアクセス権の設定反映は、レコードごとに(またはある程度のレコードごとに)順次反映されていきます。すべてのレコードに対する反映処理が完了するまで、次ページで紹介する新しいバナーが設定画面に表示されます。


レコードへの反映処理中の表示が追加

反映処理の変更に伴い、アクセス権の変更結果をレコードに反映している最中、アプリ設定画面にその旨がバナー表示されるようになります(レコード/フィールドのアクセス権の設定変更を伴わない場合は従来通りの動作となるため、表示されません)。

アプリ設定画面内のバナー表示

アプリ設定画面内のバナー表示の図

アップデートオプションの変更内容

2023年2月版における、アップデートオプションの変更内容は以下の通りです。

2月版
新機能の無効化
提供終了
「PC版ポータル・スペースポータル等の『すべてのアプリ』一覧を名前順で表示する変更、および『最近公開されたアプリ』一覧を追加する変更」を無効にする
2023年2月の定期アップデート以降、これらの無効化はできなくなります。
提供終了
「モバイル版ポータル・ナビゲーションメニュー・スペースの『すべてのアプリ』一覧を名前順で表示する変更」を無効にする
提供終了
「他のアプリやプロセス管理から参照されているフィールドを削除する際に表示されるエラーを、削除ボタンのクリック時に表示する変更」を無効にする
提供終了
「プロセス管理の作業者がログインユーザーのみの場合でも、レコード詳細画面に『現在の作業者』を表示する変更」を無効にする
提供終了
「アプリに反映前の設定変更がある場合にバナー表示する機能」を無効にする
変更なし
「レコード一覧画面でカテゴリーの横幅を調整できる機能」を無効にする
追加
「アプリ設定画面内のデザイン・レイアウト変更」を無効にする(プラグイン設定画面以外)
2023年5月の定期アップデートが実施されるまで無効化可能です。
追加
「アプリ設定画面内のデザイン・レイアウト変更」を無効にする(プラグイン設定画面)
追加
「アクセス権設定変更時の反映処理の変更」を無効にする
新機能の先行利用
(なし)
開発中の新機能
変更なし
「ファイル読み込み時に発生したエラーをまとめて表示する機能」を有効にする
正式
リリース
「アプリ設定画面内のデザイン・レイアウト変更」を有効にする
(正式リリースに伴い「新機能の無効化」へ移動)
正式
リリース
(プラグイン開発者向け)「プラグイン設定画面内のデザイン・レイアウト変更」を有効にする
(正式リリースに伴い「新機能の無効化」へ移動)
正式
リリース
「アクセス権設定変更時の反映処理の変更」を有効にする
(正式リリースに伴い「新機能の無効化」へ移動)

アップデートオプション機能の詳細や、提供中の各項目(新機能)については以下のヘルプページを参照してください。