2024年12月版 主なアップデート

アップデート実施日:2024年12月8日

検索画面
新しい検索画面の提供を開始(絞り込み機能の強化など)

検索結果をアプリやスペース、添付ファイル等の種類ごとに絞り込めるようになる、新しい検索画面の提供を開始します。絞り込み機能の強化のほか、アプリ名やスペース名等がヒットした場合に補足情報が表示されるようになるなど、検索性の向上を図っています。

▼新しい検索画面

▼新しい絞り込み機能

「レコード」「レコードコメント」「スペース・スレッド」「添付ファイル」等、情報がある場所や種類を絞り込んで検索できるようになりました。

▼タイトル検索(アプリ)

アプリ名で検索した場合は、アプリの説明も確認できるようになりました。

▼タイトル検索(スレッド)

スレッド名で検索した場合は、所属するスペースも確認できるようになりました。

▼新しい検索画面のご利用方法

2024年12月版より、従来の検索画面と新しい検索画面とを切り替えてご利用いただけるようになります。
2025年1月版より、新しい検索画面のみが表示されるようになる予定です。

従来の検索画面上部に表示される切り替えボタンからご利用いただけます。

新しい画面から従来の画面に戻すこともできます。

この新旧画面の切り替え機能はアップデートオプションにて無効化可能です。

「最新チャネル」を選択している環境では、12月版の定期メンテナンスより前に新しい検索画面への切り替え機能を提供いたします。

ファイル読み込み
「従来のファイル読み込み方式」の提供を終了

ファイル読み込み画面で、「従来のファイル読み込み方式」を選択できなくなります。今後ファイル読み込みを行う際は、8月版より提供していた「新しいファイル読み込み方式」で読み込まれるようになります。
「従来のファイル読み込み方式」は負荷が高く、kintoneの性能低下が発生する原因となっていました。kintoneの安定性を向上させるための対応となります。

▼アップデート後のファイル読み込み画面

ファイル読み込み画面で、「従来のファイル読み込み方式」を選択できなくなります。今後ファイル読み込みを行う際は、以前より提供していた「新しいファイル読み込み方式」でファイルが読み込まれます。

ファイル読み込み中にエラーを検知した場合の処理は、読み込み手順のステップ4にて引き続き選択することができます。デフォルトでは「読み込みを継続する」処理が選択されています。

アプリ設定
メンテナンスモード中、特定のユーザーに
レコードの閲覧や更新などの操作を許可できるように

アプリのメンテナンスモードの設定で、メンテナンスモード中、特定のユーザーにはレコードの閲覧や更新などの操作を許可できるようになりました。
これにより、例えば、一般ユーザーからはアプリが利用されないようにしてから、特定のユーザーが、アプリの設定変更に加えレコードの一括更新を行い、変更後のレコードに問題がないことを確認後にアプリ利用を再開する、といった運用が可能となります。
これまでは、メンテナンスモード中のアプリで、レコードの閲覧や更新などは誰も行えませんでした。

▼メンテナンスモードの設定ダイアログ

「メンテナンス作業者」に指定されたユーザーは、メンテナンスモード中に、アプリのレコード閲覧や更新などの、アプリ利用操作が可能となります。

API
ログインユーザーの情報を取得するJavaScript APIのlanguageプロパティの戻り値の仕様を変更

ログインユーザーの情報を取得するJavaScript APIのlanguageプロパティの戻り値について、以下の仕様変更を行います。

  • kintoneの言語が繁体字の場合、戻り値を『zh』から『zh-TW』に変更
  • 言語の設定が「Webブラウザーの設定に従う」かつブラウザーで利用している言語がkintoneが対応していないものの場合、戻り値が『en』になるように変更

この変更により、 ユーザーが利用しているkintoneの言語が繁体字であるか簡体字であるかをJavaScriptで判別できるようになります。

詳細はdeveloper networkをご覧ください。

この変更は、2024年10月の定期メンテナンスより先行提供を開始していた機能です。

開発中の機能

開発中の機能をご紹介します。
kintoneシステム管理の「アップデートオプション」画面で、各機能を有効化するとご利用いただけます。
なお開発中の新機能は、定期メンテナンス以外のタイミングでも随時、仕様変更やアップデートオプションの提供開始・終了が実施されます。

プラグイン プラグインの新しい開発方式を試せるように

※今後のアップデート予定の機能に関するフィードバックは、kintoneの改善に協力するにて募集しています。

プラグイン
プラグインの新しい開発方式を試せるように

プラグインの作り方の従来とは別の新方式を研究開発中です。
12月下旬以降に、新方式のプラグインによるレコード一覧画面のカスタマイズを部分的にお試しいただけます。
アップデートオプションから機能を有効化できますが、開発中の機能であるため予期せぬ動作を起こす可能性があります。業務でご利用中の環境での有効化は避け、検証用環境でのみご利用ください。

従来方式では、kintone本体と同じ実行環境上で全てのプラグインのJS/CSSが動作していましたが、新方式ではiframeで作られたプラグインごとに独立した実行環境上でJS/CSSが動作します。

また、作成したプラグインが参照する情報や書き込みの有無、外部通信の有無などをmanifest.jsonで宣言できるようになり、利用者に提示できるようになります。例えば通信を行わないと宣言されているプラグインは、通信ができない実行環境で実行されます。

詳細はcybozu developer networkをご覧ください(後日公開予定です)。
新しい開発方式へのご意見ご感想は、新機能へのフィードバックよりお聞かせください。

アップデートオプションの変更内容

2024年12月版における、アップデートオプションの変更内容は以下の通りです。

12月版
新機能の無効化
内容変更
「新しいファイル読み込み方式」を無効にする
2025年2月の定期アップデートが実施されるまで無効化可能です。
変更なし
「レコード一覧画面で、フィールドをダブルクリックすることで直接編集できるようになる機能」を無効にする​
変更なし
「アプリのアイコンのURLを取得するJavaScript API」を無効にする
変更なし
「『フィールドを取得するREST API』や、『アプリのアクション設定を取得するREST API』で、APIの実行やほかのアプリの情報取得に必要な権限の変更」を無効にする
変更なし
「アプリの利用を一時的に制限できる機能(メンテナンスモード)」を無効にする
変更なし
「アプリの一般設定を取得または変更するREST APIで扱える設定値に、『レコード一覧でのインライン編集』の設定を追加する変更」を無効にする
変更なし
「アプリストア画面のフロントエンド基盤の変更」を無効にする
追加
「ログインユーザーの情報を取得するJavaScript APIにおける、languageプロパティの値の『言語-国』形式への対応、およびkintoneが対応していない言語の場合にenを返す変更」を無効にする
2025年3月の定期アップデートが実施されるまで無効化可能です。
追加
「新しい検索画面を試すことができる機能」を無効にする
2025年5月の定期アップデートが実施されるまで無効化可能です。
追加
「メンテナンスモードの設定で、メンテナンス中にアプリを閲覧・更新できるユーザーを指定できる機能」を無効にする
新機能の無効化
(最新チャネルで提供中の機能)
定期アップデート以外のタイミングでも更新されます。最新の状況はシステム管理内の「アップデートオプション」画面を確認してください。
新機能の先行利用
正式リリース
「ログインユーザーの情報を取得するJavaScript APIにおける、languageプロパティの値の『言語-国』形式への対応、およびKintoneが対応していない言語の場合にenを返す変更」を有効にする
開発中の新機能
変更なし
「kintoneシステム管理のデザイン改善:『ヘッダーの色』画面のデザイン・レイアウト変更」を有効にする
変更なし
「テーブルの行を追加、削除するボタンが、テーブルの横幅にかかわらず隠れずに表示される変更」を有効にする
変更なし
「複数のレコードを更新するREST APIに、UPSERTモードに切り替えるオプションを追加する変更」を有効にする
追加
「プラグインの新しい開発方式の試用」を有効にする
定期アップデート以外のタイミングでも更新されます。 最新の状況はシステム管理内の「アップデートオプション」画面を確認してください。

アップデートオプション機能の詳細や、提供中の各項目(新機能)については以下のヘルプページを参照してください。