2025年8月版 主なアップデート

アップデート実施日:2025年8月10日

8月10日に実施されるアップデート内容をご紹介します。

アプリ設定 アプリ設定で、複数のキーワードでアプリを検索できるように
メール共有オプション メールの転記を自動で行えるように
全般 その他のアップデート・改善・修正
JavaScript API
(一覧、グラフ)
レコード一覧画面とグラフ画面のより多くの要素をJavaScript APIで操作できるように
JavaScript API
(レコード)
レコード画面のより多くの要素をJavaScript APIで操作できるように
JavaScript API
(アプリ設定)
アプリの高度な設定についてより詳細な情報をJavaScript APIで取得できるように
JavaScript API
(ユーザー)
ユーザーについてより幅広い情報をJavaScript APIで取得できるように
JavaScript API
(全体)
表示中の画面をJavaScript APIで識別できるように
アップデートオプションの変更内容

APIの更新内容の詳細は、APIアップデート情報をご覧ください メンテナンスにおけるkintone APIのアップデートはこちら

本アップデート内容は情報公開時点のものであり、今後変更される場合があります。
その他の変更点は、定期メンテナンス情報をご覧ください。 メンテナンスにおける変更点はこちら

アプリ設定
アプリ設定で、複数のキーワードでアプリを検索できるように

アプリ設定でアプリを検索する際に、複数のキーワードをスペース区切りで入力して検索すると、複数のキーワードとして検索できるようになりました。
今後は、設定中にその場でアプリを検索して選択でき、スムーズに設定を進めることができます。

例:ルックアップの設定で「不動産物件マスタ」アプリを探している場合

アップデート前:「マスタ 物件」の検索結果

「マスタ 物件」のひとまとまりをアプリ名に含むアプリのみが、検索結果に表示されていました。

アップデート後:「マスタ 物件」の検索結果

「マスタ」と「物件」の両方をアプリ名に含むアプリが、検索結果に表示されるようになります。

メール共有オプション
メールの転記を自動で行えるように

「メール共有オプション」で、条件を満たす受信メールを自動でkintoneアプリに転記できるようになりました。例えば、毎回同じ形式で届く請求書や注文確認メールなどに対して自動転記の設定を行うことで、手動で転記する手間を省くことができ、メールの対応をよりスムーズに行えるようになります。

アップデート後の「メール転記の設定」画面

受信したメールのうち、条件を満たしたメールを自動転記される設定を行えるようになりました。

全般
その他のアップデート・改善・修正

検索:複数のキーワードでスペースを検索できるように

スペースを検索する際に、複数のキーワードをスペース区切りで入力して検索すると、複数のキーワードとして検索できるようになりました。

【例】「営業本部 日報」スペースを探している場合

アップデート前:「日報 営業」の検索結果

「日報 営業」のひとまとまりをスペース名に含むスペースのみが、検索結果に表示されていました。

アップデート後:「日報 営業」の検索結果

「日報」と「営業」の両方をスペース名に含むスペースが、検索結果に表示されるようになります。


モバイルアプリ(Android版):PDFファイルのプレビュー時に拡大・縮小できるように

Android版 kintoneモバイルアプリにおいて、レコードに添付されたPDFファイルをプレビュー表示する際、ピンチイン/ピンチアウトで拡大・縮小できるようになりました。従来は、PDFファイル内の小さい文字などの詳細を確認したい場合、拡大・縮小に対応した他のPDFビューワーアプリで開き直す必要がありました。

ピンチイン/ピンチアウトすることで拡大・縮小表示できるようになりました。

この新機能の利用には、モバイルアプリのアップデートが必要です。この新機能を含むアップデートの配信は、7月中を予定しています。

iOS版 kintoneモバイルアプリでは、既に同様の機能を提供しています。

JavaScript API
(一覧、グラフ)
レコード一覧画面とグラフ画面のより多くの要素をJavaScript APIで操作できるように

レコード一覧画面やグラフ画面において、JavaScript APIで操作できる要素が拡充されました。これにより、より柔軟なカスタマイズが可能となります。

レコード一覧画面とグラフ画面の要素の操作 JavaScript API (PC)
アプリの説明の開閉API ※ kintone.app.showDescription()
一覧とグラフの選択UIの表示・非表示の変更API kintone.app.showViewAndReportSelector()
絞り込みボタンの表示・非表示の変更API kintone.app.showFilterButton()
集計ボタンの表示・非表示の変更API kintone.app.showReportButton()
レコード追加ボタンの表示・非表示の変更API ※ kintone.app.showAddRecordButton()
アプリ設定ボタンの表示・非表示の変更API ※ kintone.app.showAppSettingsButton()
オプションボタンの表示・非表示の変更API ※ kintone.app.showOptionsButton()

レコード画面でもご利用いただけます。


レコード一覧画面とグラフ画面の要素の操作 JavaScript API (モバイル)
一覧の選択UIの表示・非表示の変更API kintone.mobile.app.showViewSelector()
グラフの選択UIの表示・非表示の変更API kintone.mobile.app.showReportSelector()
絞り込みボタンの表示・非表示の変更API kintone.mobile.app.showFilterButton()
レコード追加ボタンの表示・非表示の変更API kintone.mobile.app.showAddRecordButton()

詳細はdeveloper networkをご覧ください。

JavaScript API
(レコード)
レコード画面のより多くの要素をJavaScript APIで操作できるように

レコード詳細画面とレコード追加/編集画面のより多くの要素をJavaScript APIで操作できるようになりました。これにより、カスタマイズ内容に応じたボタンの表示切り替えなどが行いやすくなります。

レコード詳細画面とレコード追加/編集画面の要素の操作 JavaScript API(PC)
サイドバーの開閉API kintone.app.record.showSideBar()
前・次ボタンの表示・非表示の変更API kintone.app.record.showPager()
編集ボタンの表示・非表示の変更API kintone.app.record.showEditRecordButton()
再利用ボタンの表示・非表示の変更API kintone.app.record.showDuplicateRecordButton()

レコード詳細画面とレコード追加/編集画面の要素の操作 JavaScript API (モバイル)
オプションボタンの表示・非表示の変更API kintone.mobile.app.showOptionsButton()
前・次ボタンの表示・非表示の変更API kintone.mobile.app.record.showPager()
編集ボタンの表示・非表示の変更API kintone.mobile.app.record.showEditRecordButton()

詳細はdeveloper networkをご覧ください。

JavaScript API
(アプリ設定)
アプリの高度な設定についてより詳細な情報をJavaScript APIで取得できるように

アプリ設定を取得するJavaScript APIで、高度な設定のより詳細な情報(サムネイル、変更履歴、インライン編集)を取得できるようになりました。これにより設定に応じたカスタマイズが行いやすくなります。

アプリ設定取得 JavaScript API
アプリ設定の取得API kintone.app.get()

詳細はdeveloper networkをご覧ください。

JavaScript API
(ユーザー)
ユーザーについてより幅広い情報をJavaScript APIで取得できるように

実行ユーザーの組織やグループなどの情報をJavaScript APIで取得できるようになりました。これによりユーザーに応じたカスタマイズの動作を切り替えやすくなります。

ユーザー情報取得 JavaScript API
ログインユーザーの所属する組織の取得API kintone.user.getOrganizations()
ログインユーザーの所属するグループの取得API kintone.user.getGroups()
ログインユーザーのカスタマイズ項目の取得API kintone.user.getCustomFields()
ユーザーアイコンURLの取得API kintone.user.getIcons()

詳細はdeveloper networkをご覧ください。

JavaScript API
(全体)
表示中の画面をJavaScript APIで識別できるように

表示中の画面をJavaScript APIで識別できるようになりました。これにより画面に応じたカスタマイズが行いやすくなります。

表示中の画面取得 JavaScript API
表示中の画面取得API kintone.getPageType()

詳細はdeveloper networkをご覧ください。

アップデートオプションの変更内容

アップデートオプションの変更内容は以下の通りです。

kintoneのアップデートオプション
新機能の無効化
提供終了
「kintoneシステム管理者がアプリ管理者を制限できる機能」を無効にする
2025年8月の定期アップデート以降、これらの無効化はできなくなります。
提供終了
「kintone AI」を無効にする(kintone AIを利用するには条件があります)
提供終了
「レコードのアクセス権の設定保存時に、エラーの箇所だけではなく画面上部にもエラーを表示する変更」を無効にする
変更なし
「プロセス管理の設定で、作業者以外でも実行できるアクションを設定できる機能」を無効にする
2025年11月の定期アップデートが実施されるまで無効化可能です。
変更なし
「2枚目以降のポータルを作成できる機能」を無効にする
変更なし
「複数のキーワードでアプリ名を検索できる機能」を無効にする
変更なし
「文字列(複数行)フィールドが空欄のレコードを絞り込める機能」を無効にする
変更なし
「kintone AI:AIラボでプロセス管理設定を支援するAIを利用できる機能」を無効にする
変更なし
「アプリアクションを利用できる条件を設定できる機能」を無効にする
内容変更
「JavaScript APIの拡充、およびkintone全体のカスタマイズとJavaScript APIの動作対象画面の見直し」を無効にする
追加
「アプリ設定画面およびアプリストアで、複数のキーワードでアプリ名を検索できる機能」を無効にする
追加
「複数のキーワードでスペース名を検索できる機能」を無効にする
新機能の無効化
(最新チャネルで提供中の機能)
定期アップデート以外のタイミングでも更新されます。最新の状況はシステム管理内の「アップデートオプション」画面を確認してください。
新機能の先行利用
なし
検討中の新機能
変更なし
「kintoneシステム管理のデザイン改善:『ヘッダーの色』画面のデザイン・レイアウト変更」を有効にする
変更なし
「新しいファイル読み込み画面」を有効にする
変更なし
「アプリ管理画面でアプリ管理者数を確認できる機能」を有効にする
変更なし
「Excelファイルからアプリを作成する画面のフロントエンド基盤の刷新、および読み込みエラー発生時の処理の変更」を有効にする
定期アップデート以外のタイミングでも更新されます。最新の状況はシステム管理内の「アップデートオプション」画面を確認してください。
cybozu.com共通管理のアップデートオプション
新機能の無効化
提供終了
「ユーザーを追加または編集する際の画面のデザインを変更」を無効にする
2025年8月の定期アップデート以降、これらの無効化はできなくなります。

アップデートオプション機能の詳細や、提供中の各項目(新機能)については以下のヘルプページを参照してください。