2023年8月版 主なアップデート

アップデート実施日:2023年8月13日

アプリ設定
フィールド選択時にキーワード検索できる箇所をアプリ設定内画面に追加

アプリ設定内で、フィールド選択時にフィールド名で検索できる箇所を追加しました。これにより、フィールドが多数ある場合でも、目的のフィールドをすばやく選択できるようになります。具体的な対応画面は、以下の通りです。

フィールド名で検索できる箇所を追加した画面:

  • 「アクションの作成」画面
  • 「アクションの編集」画面
  • 「プロセス管理」画面
  • 「アプリの条件通知」画面
  • 「レコードの条件通知」画面
  • 「リマインダーの条件通知」画面
  • 「レコードのアクセス権」画面
  • 「フィールドのアクセス権」画面(※)
  • 「レコードのタイトル」画面

例:アクションの作成画面

フィールド選択時にフィールド名で検索しているアクションの作成画面の例

フィールド名で検索して候補を絞り込めるようになりました。キーワードを入力すると、該当するフィールドが選択肢として表示されます。

(※) 先月7月版アップデートにて、「フィールド」パーツは対応済みです。

モバイル
スペースの種類(公開/非公開/ゲスト)を確認できるラベルが表示されるように

モバイル版のスペースのトップページ/スペースの一覧に、スペースの種類(公開/非公開/ゲスト)を確認できるラベルやアイコンが表示されるようになりました。これにより、スペースの種類を確認した上で、閲覧や書き込みなどの操作ができるようになります。

スペースのトップページ

スペースのトップページ画面に非公開スペースのラベルが表示されている

「非公開スペース」のラベルが表示されるようになりました。公開スペース、ゲストスペースの場合もそれぞれラベルが表示されます。

スペースの一覧

スペースの一覧画面にアイコンが表示されている

非公開スペースの場合、アイコンが表示されるようになりました。

モバイルアプリ(iOS/Android)
複数の画像ファイルをスワイプによって切り替えられるように

iOS版およびAndroid版のkintoneモバイルアプリにおいて、レコードに添付された画像ファイルを左右にスワイプすることで前後のファイルに切り替えられるようになりました。これにより、複数の画像ファイルを続けて確認したいときも、次々と切り替えて内容を確認できます。

スマホで複数の画像ファイルをスワイプしている例

左右にスワイプすることで前後の画像ファイルに切り替えられるようになりました。

※ この新機能の利用には、モバイルアプリのアップデートが必要です。この新機能を含むアップデートの配信は、8月中を予定しています。

※ Android版 kintone モバイルアプリの同様の機能について、配信時期を4月以降とお伝えしていましたが、iOS版と同じく8月中の配信予定となりました。

モバイルアプリ(Android)
ファイル添付時にその場で動画を撮影できるように

Android版 kintoneモバイルアプリにおいて、レコードに動画ファイルを添付する際、その場で動画を撮影して添付できるようになりました。これにより、動画ファイルを添付したいときの操作の手間が軽減されます。従来は、ファイル添付時の撮影は写真ファイルのみ対応していました。

スマホでファイル添付時に動画を撮影できるようす

ファイルを添付する際に、その場で動画を撮影できるようになりました。

※ この新機能の利用には、モバイルアプリのアップデートが必要です。この新機能を含むアップデートの配信は、8月中を予定しています。

※ iOS版 kintoneモバイルでは、既に同様の機能を提供しています。

全般
その他のアップデート

  • 安定運用のための改善施策:
    • アプリの所属スペースの変更を行う際に、全体検索機能を提供するサーバーにかかる負荷を低減
    • レコードのステータスを更新したときの内部処理を改善し、サーバーにかかる負荷を低減
  • アプリ設定画面全般のUI改善:
    • ユーザー・組織・グループ名が省略されずに表示されるように
ユーザー・組織・グループ名が省略されずに表示されるようになっているアプリ設定画面の例

開発中の機能

開発中の機能をご紹介します。
開発中の機能は現時点のものであり、今後変更される場合があります。

ファイル読み込み 新しいファイル読み込み方式の提供を開始

※開発中の新機能に対するフィードバックは、「kintoneの改善に協力する」フォームにて募集しています。

ファイル読み込み
新しいファイル読み込み方式の提供を開始

従来のファイル読み込み方式は、ファイル読み込み実行の影響でkintoneの性能が低下し、kintoneの動作が遅くなる原因となる場合がありました。現在、そういった性能低下が発生しづらく、より安定性の高い、新しいファイル読み込み方式の開発を進めています。今後、新しい読み込み方式をデフォルトの読み込み方式とし、従来の読み込み方式には機能的な制限を設けることなどを検討しています。

■ ファイル読み込み方式の概要

従来のファイル読み込み方式 新しいファイル読み込み方式
読み込み実行時の影響 kintoneの性能低下が発生しやすい kintoneの性能低下が発生しづらい
データの反映処理 すべてのデータが一括で反映される データが逐次で反映される
エラー発生時の処理
  • エラー発生を検知したら読み込みを停止し読み込み前の状態からデータを変更しない
  • 最初の1件のエラーのみ検出
  • エラー発生を検知しながら読み込みを継続する
  • 複数のエラーをまとめて検出

■ ファイル読み込み画面

各種読み込み設定が表示されている

「新しいファイル読み込み方式」を有効にした際、ファイル読み込み画面に新しい設定が追加されます。従来の読み込み方式を使用したい場合は、この設定をオンにして読み込みを実行します。

■ 本機能を利用する方法

アップデートオプション画面の「開発中の新機能」欄に追加される「『新しいファイル読み込み方式』を有効にする」をオンにすることでお試しいただけます。

※開発中の機能のため、正式リリースまでに機能追加等を行なっていく予定です。


読み込みに失敗する行がある場合の処理について

新しい読み込み方式では、読み込みに失敗する行がある場合、エラー発生を検知しながらそれ以外の行の読み込みを継続します。エラーにより読み込まれなかった行は、新しく出力されるCSVファイルをダウンロードすることで確認できます。CSVには読み込まれなかった行のデータそのものと、それぞれの発生エラーが記録されているため、このファイルをもとにまとめて修正することができます。さらに、修正後のファイルを利用して再度読み込みを行うことも可能で、これにより、読み込まれなかった行を読み込み直すための作業を効率的に行えるようになります。従来の読み込み方式は、読み込みエラーが1箇所でも発生した場合は読み込みは中止され、さらに一度の読み込みにつき最初の1件のエラーしか検出できませんでした。そのため、ファイルの読み込みと修正の作業を、エラーが1件発生するごとに繰り返し行う必要がありました。

■ 読み込みエラー発生時のファイル読み込み結果画面

・従来のファイル読み込み方式

従来の読み込み方式の画面

・新しいファイル読み込み方式

新しいファイル読み込み方式の画面

読み込みに失敗した行が発生した場合、CSVのダウンロードリンクが表示されるようになります。CSVには、読み込んだファイルの全行のうち読み込まれなかった行のみが記録されます。また、読み込まれなかった行で発生したエラーが「エラーの内容」列に記載されるため、このCSVファイルをもとに修正し、そのまま再読み込みすることが可能です。

■ダウンロードしたCSV

ダウンロードしたCSVの画像

ルックアップフィールドの読み込みについて

また、新しい読み込み方式では、これまで読み込みの先フィールドとして指定できなかった「参照先が重複禁止設定されていない『ルックアップフィールド』」も指定することができるようになります。従来のファイル読み込み方式では、読み込みの対象として指定するために、一時的に参照先のフィールドに重複禁止の設定を行うなどの対応が必要でした。また、このようなルックアップフィールドは読み込み画面に表示されなかったため、ルックアップフィールド自体が読み込みに対応していないと認識されてしまうケースもありました。

■ ルックアップフィールドを対象としたファイル読み込み
従来のファイル読み込み方式 新しいファイル読み込み方式
ルックアップフィールド 参照先フィールドに重複禁止設定「あり」 指定可能 指定可能
参照先フィールドに重複禁止設定「なし」 指定できない

指定可能

・従来のファイル読み込み方式

参照先の重複禁止設定の有無に関わらず、「ルックアップフィールド」がファイル読み込みの対象として指定できないようす

対応付けの候補として表示されず、読み込み対象に指定できませんでした。

・新しいファイル読み込み方式

参照先の重複禁止設定の有無に関わらず、「ルックアップフィールド」がファイル読み込みの対象として指定可能なようす

参照先の重複禁止設定の有無に関わらず、「ルックアップフィールド」がファイル読み込みの対象として指定可能になります。

※読み込む値と合致する値が、ルックアップフィールドの参照先に複数ある場合、その行は読み込み時にエラーになります。

アップデートオプションの変更内容

2023年8月版における、アップデートオプションの変更内容は以下の通りです。

8月版
新機能の無効化
提供終了
「レコード追加・編集画面内の添付ファイルの並び順をドラッグアンドドロップで変更できる機能」を無効にする
2023年8月の定期アップデート以降、これらの無効化はできなくなります。
提供終了
「アプリ設定更新時に、変更箇所を表示する機能」を無効にする
提供終了
「計算式の設定で、演算子の入力間違いと思われる特定の文字列が入力された場合に正しい演算子を提案する警告表示機能」を無効にする
提供終了
「集計ダイアログ内をスクロールしてもグラフのプレビューが常に固定表示される機能」を無効にする
変更なし
「関連レコード一覧フィールドの『一度に表示する最大レコード数』設定で1件と3件を選択できるようになる変更」を無効にする
2023年11月の定期アップデートが実施されるまで無効化可能です。
変更なし
「アプリ設定画面で、削除済みのユーザー/組織/グループ名の後に削除済みであることを示す文言を追加」を無効にする
変更なし
「『ログインユーザー』『優先する組織』をキーボード入力からも選択できる機能」を無効にする
変更なし
「アプリ貼り付けで一覧を貼り付ける場合に、『表示件数』設定で20件、30件、40件、50件を選択できるようになる変更」を無効にする
変更なし
「スレッド作成時、スペース参加メンバーに自分宛で通知するかどうか選択できる機能」を無効にする
変更なし
「アプリ設定の設定タブ内のフィールドを選択する箇所で、フィールド名を検索できる機能(フィールドのアクセス権)」を無効にする
変更なし
「プロセス管理のステータスが削除できない場合のエラーを、ステータスの削除ボタンクリック時にも表 示する変更」を無効にする
変更なし
「ヘッダー・ナビゲーションバー・サイドメニューのフロントエンド基盤の変更(PC版のみ)」を無効 にする
変更なし
「開発基盤の刷新(対象:日時情報の文字列パース処理ライブラリ)」を無効にする
追加
「アプリ設定の設定タブ内のフィールドを選択する箇所で、フィールド名を検索できる機能(フィールドのアクセス権以外)」を無効にする
追加
「モバイル版のスペースのトップページやスペース一覧に、スペースの種類を表示する変更」を無効にする
追加
「アプリ設定画面で、ユーザー・組織・グループ名が省略されずに表示される変更」を無効にする
新機能の無効化
(最新チャネルで提供中の機能)
定期アップデート以外のタイミングでも更新されます。 最新の状況はシステム管理内の「アップデートオプション」画面を確認してください。
新機能の先行利用
なし
開発中の新機能
変更なし
「ファイル読み込み時に発生したエラーをまとめて表示する機能」を有効にする
変更なし
「レコード追加・編集画面の数値フィールドで、桁区切りのカンマ付き数字や全角数字が使用できる変更」を有効にする
追加
「新しいファイル読み込み方式」を有効にする

アップデートオプション機能の詳細や、提供中の各項目(新機能)については以下のヘルプページを参照してください。