2022年11月版 主なアップデート
アップデート実施日:2022年11月13日
11月13日に実施されるアップデート内容をご紹介します。
アプリ設定(計算式) | ||
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計算式の設定画面内における「計算式の書き方」「利用できる関数」情報への導線を強化 | ||
計算式に存在しないフィールドコードが含まれている場合にエラー発生原因や発生箇所を特定しやすく | ||
コマンドラインツール | cli-kintone v1.0 の提供を開始 | |
その他のアップデート | スペース | スペース内アプリの削除後の画面遷移先を変更 |
システム管理 | プラグインファイルの読み込み時「zipファイル」形式のみから選択可能に | 「ゲストユーザーの一覧」でマウスオーバーした行が強調されるように |
今後のアップデート予告 | 2023年2月版アップデート:アプリ設定画面のフロントエンド基盤の刷新 |
開発中の機能 |
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アップデートオプションの変更内容 |
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その他の変更点は、定期メンテナンス情報をご覧ください。 メンテナンスにおける変更点はこちら
アプリ設定(計算式)
計算式の設定画面内における「計算式の書き方」「利用できる関数」情報への導線を強化
計算式を設定する画面内から「計算式の書き方」や「利用できる関数」を確認するための導線を強化しました。これにより、計算式を記述する上で必要な情報にたどり着きやすくなり、設定に慣れていない段階での学習が行いやすくなります。対象画面は、計算フィールド、および文字列(1行) フィールドの設定画面です。
アップデート前:
「計算式の書き方」「利用できる関数」という具体的な名称の導線に変更されます。
アップデート後:
マウスホバー時やフォーカス時、それぞれの情報が表示されます。
計算式の書き方:
利用できる関数:
アプリ設定(計算式)
計算式に存在しないフィールドコードが含まれている場合にエラー発生原因や発生箇所を特定しやすく
計算式の設定時、“存在しないフィールドコード”が含まれる記述によって発生するエラーメッセージに、当該のフィールドコードが示されるようになりました。 これにより、計算式を記述する際に入力ミスなどによってエラーが発生してしまった際も、修正すべき箇所が特定しやすくなります。
アップデート前:
アップデート後:
コマンドラインツール
cli-kintoneの提供を開始
コマンドラインツール「cli-kintone」(v1.0)の提供を開始します。cli-kintoneは、kintoneアプリのレコードデータをインポート、エクスポートできるコマンドラインツールです。
対応OS:
Windows, macOS, Linux
主な機能:
- record export
- レコードデータの一括書き出し
-
record import
- レコードデータの一括登録(INSERT)
- レコードデータの一括更新(UPSERT)
その他特徴:
- 読み込み、書き出し対象フィールドの選択
- セキュアアクセスが設定された環境での読み込み、書き出し実行
- プロキシサーバー経由での読み込み、書き出し実行
- ゲストスペース内アプリのレコードデータの読み込み、書き出し実行
認証方式:
パスワード認証, API トークン認証, Basic 認証
入出力形式:
CSV形式
テクニカルサポート:
テクニカルサポート(API 窓⼝)を通じたお問い合わせ
読み込み・書き出しに指定可能なフィールド:
- 文字列(1行)
- 文字列(複数行)
- リッチエディター
- 数値
- 計算 (*1)
- ラジオボタン
- チェックボックス
- 複数選択
- ドロップダウン
- 日付
- 時刻
- 日時
- 添付ファイル (*2)
- ユーザー選択
- 組織選択
- グループ選択
- リンク
- ルックアップ (*3)
- レコード番号 (*1)
- レコードの作成者 (*4)
- レコードの作成日時 (*4)
- レコードの更新者 (*4)
- レコードの更新日時 (*4)
- グループ内のフィールド
- テーブル内のフィールド
*1: 書き出しにのみ対応しています。
*2: ファイル読み込み・書き出しの製品画面からは指定できないフィールドです。
*3: コピー元のフィールドの設定で「値の重複を禁止する」を有効にしている場合のみ、読み込みに対応しています。
*4: レコードの新規登録時のみ、読み込みに対応しています。また、アプリの管理権限が必要になります。
利用方法や機能の詳細などについては、リンク先をご確認ください。(※2022/10/24 よりダウンロード可能です)
・ cli-kintone v1.0
スペース
スペース内アプリの削除後の画面遷移先を変更
スペース画面からスペース内アプリを削除した際の画面遷移先を以下のように変更し、スペース管理の操作の流れを改善しました。
変更前:スペース内アプリを削除後、ポータル画面に遷移
変更後:スペース内アプリを削除後、スペースのトップ画面に遷移
システム管理
プラグインファイルの読み込み時、「zipファイル」形式のみから選択できるように
システム管理でプラグインファイルを読み込む際に表示されるファイル選択ポップアップで、「zipファイル」形式のみが選択肢として提示されるようになりました。従来は、読み込むことのできないファイル形式でも選択できてしまっていました。
ご利用のPCのファイル選択ポップアップ
システム管理
「ゲストユーザーの一覧」でマウスオーバーした行が強調されるように
システム管理の「ゲストユーザー管理」で、マウスオーバーしたゲストユーザーの行がハイライトされるようになりました。
開発基盤
2023年2月版アップデート:アプリ設定画面のフロントエンド基盤を刷新
私たちkintone開発チームでは毎月アップデートを実施し、機能追加などの製品改善を継続的に行っています。そして現在、そういった製品価値を高める開発のスピードを根本的に向上させるための活動を、各方面で実施しています。
その活動のひとつが、リリース当初から10年以上に渡り画面UIの開発に使用し続けていた基盤(フロントエンド基盤)の刷新です。kintone内のすべての画面を対象にフロントエンド基盤を刷新することにより、最新の技術や開発手法の導入を進め、開発速度を向上させることを目指しています。
その中でもアプリ設定画面の範囲におけるフロントエンド基盤刷新版を、2023年2月にリリース予定です。
アップデート予告:
2023年2月のアップデートにて、アプリ設定画面のフロントエンド基盤が刷新されます
- アプリ設定の各種画面が新しい実装に置き換わり、それに伴って、アプリ設定画面のデザインやレイアウトも新しいものに置き換わります(以降で紹介)。
- 先行利用するためのアップデートオプションを提供しています。プラグイン開発者の方は、プラグイン設定画面への影響をご確認ください。
- アップデート後も、無効化可能な期間を設けます( 2023年5月版までの約3ヶ月間の予定)。
参考記事(技術者向け):
「kintoneのフロントエンド刷新に向けた取り組み」
フロントエンド刷新が適用される対象画面について
2023年2月のアップデートで変更が適用されるのは、アプリ設定のうち以下の画面です。フォーム設定や一覧設定、グラフ設定の画面に変更はありません。
フロントエンド刷新が適用されるアプリ設定画面:
- アイコンと説明
- デザインテーマ
- プロセス管理
- アプリの条件通知
- レコードの条件通知
- リマインダーの条件通知
- プラグインの一覧
- プラグインの追加
- プラグインの設定
- JavaScript / CSSでカスタマイズ
- APIトークン
- Webhookの一覧
- Webhookの追加
- Webhookの編集
- Slack連携
- アプリのアクセス権
- レコードのアクセス権
- フィールドのアクセス権
- カテゴリー
- 言語ごとの名称
- レコードのタイトル
- 高度な設定
- アクションの一覧
- アクションの追加
- アクションの編集
フロントエンド刷新に伴うアプリ設定のレイアウト・デザイン変更について(画面共通部分)
これまでの画面(例:プロセス管理画面)
フロントエンド基盤刷新後の画面(例:プロセス管理画面)
1:ヘッダー・グローバルナビゲーションエリア
新しい実装に置き換わります。デザインの大きな変更はありません。
2:パンくずリスト
実装の置き換えに合わせてデザインを変更します。スペース内アプリはスペース名も表示されるように。
3:設定保存・キャンセルボタン(プラグイン設定画面を除く)
実装の置き換えに合わせてボタンのデザインやレイアウトを変更します。スクロールに追従し常時表示されます。
フロントエンド刷新に伴うアプリ設定のレイアウト・デザイン変更について(設定UI部分)
これまでの画面(例:レコードのアクセス権設定画面)
フロントエンド基盤刷新後の画面(例:レコードのアクセス権設定画面)
実装の置き換えにあわせて、各種UIパーツのレイアウトやデザインを変更します。UIパーツはキーボード操作対応や色のコントラストなどのアクセシビリティ面での改善も進めています。
参考記事:
「だれもが使える設定画面に─kintoneのフロントエンド刷新とアクセシビリティ」
フロントエンド刷新に伴うアプリ設定のレイアウト・デザイン変更について(設定UI部分)
これらの変更は、2023年2月のアップデート前から先行してお試しいただけます。
先行利用する場合は、システム管理のアップデートオプション画面、開発中の新機能欄に表示される、以下の設定を有効にします。
アップデートオプション(開発中の新機能)の項目:
フロントエンド基盤刷新に伴って置き換えた新しいレイアウトやデザインについては、今後も継続的に改善して行く予定です。皆さまからのフィードバックをお待ちしております。
※アップデートオプションの使い方や新機能の有効化/無効化についての詳細は、ヘルプをご参照ください。
※フィードバックは、「kintoneの改善に協力する」フォームにて募集しています。
プラグイン開発者の方へのご案内
フロントエンド基盤刷新の影響により、プラグイン設定部分内のボタンやUIの表示崩れ等が発生する可能性があります(設定画面以外でのプラグインの動作自体には影響しません)。この原因として、プラグイン設定画面の実装がAPIとして提供されていない要素に依存したものになっている等が考えられます。 プラグイン開発者の方は、下記のアップデートオプションをオンにし、フロントエンド刷新によるプラグイン設定画面への影響について確認を行なってください。
アップデートオプション(開発中の新機能)の項目:
アップデートオプション(開発中の新機能)の項目:
プラグインの設定画面の実装方法によっては、設定画面内のボタンやUIの表示が崩れる等の影響が発生する可能性があります。
開発中の機能
開発中の機能をご紹介します。
開発中の機能は現時点のものであり、今後変更される場合があります。
開発基盤 |
アプリ設定画面のフロントエンド基盤の刷新: レイアウト・デザインの追加改善 |
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※開発中の新機能に対するフィードバックは、「kintoneの改善に協力する」フォームにて募集しています。
システム管理
アプリ設定画面のフロントエンド基盤の刷新:
レイアウト・デザインの追加改善
レイアウト・デザインの追加改善
2022年8月よりアップデートオプションにて提供している、フロントエンド基盤刷新後のアプリ設定画面内のデザイン・レイアウト変更について、皆様からお寄せいただいているフィードバックも参考にさせていただきながら改善を進めています。
11月版では以下の点について、操作性・一覧性を高めるためのデザインの改善を行いました。
1.追加系ボタンのレイアウト・デザインの見直し
対象画面:プラグイン、Webhook、アクション
2.ガイドブックへのリンクのレイアウト見直し
対象画面:プロセス管理、各種通知設定、各種アクセス権設定、アクション
3.プラグイン設定の画面下部のボタンエリアの見直し
対象画面:プラグイン設定
1.追加系ボタンのレイアウト・デザインの見直し
改善前
改善後
2.ガイドブックへのリンクのレイアウト見直し
改善前
改善後
3.プラグイン設定の画面下部のボタンエリアの見直し
改善前
改善後
12月版以降も、アプリ設定画面全体の一覧性をさらに高めていくための改善を行う予定です。
引き続き、皆さまからのフィードバックをお待ちしております。
※開発中の新機能に対するフィードバックは、kintoneの改善に協力するフォームにて募集しています。
アップデートオプションの変更内容
2022年11月版における、アップデートオプションの変更内容は以下の通りです。
11月版 | ||
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新機能の無効化 | ||
提供終了
「ユーザーのアクセス状況を一覧する機能」を無効にする
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2022年11月の定期アップデートが実施されるまで無効化可能です。 | |
提供終了
「レコード変更履歴のバージョンを戻るボタンを、戻り先のバージョン欄に配置する変更」を無効にする
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変更なし
「PC版ポータル・スペースポータル等の『すべてのアプリ』一覧を名前順で表示する変更、および『最近公開されたアプリ』一覧を追加する変更」を無効にする
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2023年2月の定期アップデートが実施されるまで無効化可能です。 | |
変更なし
「モバイル版ポータル・ナビゲーションメニューの『すべてのアプリ』一覧を名前順で表示する変更」を無効にする
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変更なし
「他のアプリやプロセス管理から参照されているフィールドを削除する際に表示されるエラーを、削除ボタンのクリック時に表示する変更」を無効にする
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変更なし
「プロセス管理の作業者がログインユーザーのみの場合でも、レコード詳細画面に『現在の作業者』を表示する変更」を無効にする
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変更なし
「アプリに反映前の設定変更がある場合にバナー表示する機能」を無効にする
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変更なし
「レコード一覧画面でカテゴリーの横幅を調整できる機能」を無効にする
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新機能の先行利用 |
変更なし
(なし)
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開発中の新機能 | ||
変更なし
「ファイル読み込み時に発生したエラーをまとめて表示する機能」を有効にする
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変更なし
「アプリ設定画面内のデザイン・レイアウト変更」を有効にする
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変更なし
(プラグイン開発者向け)「プラグイン設定画面内のデザイン・レイアウト変更」を有効にする
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変更なし
「アクセス権設定変更時の反映処理の変更」を有効にする
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アップデートオプション機能の詳細や、提供中の各項目(新機能)については以下のヘルプページを参照してください。