2021年12月版 主なアップデート

「読み込まれたファイル」画面の内容が自動更新されるようになりました。従来は手動で「再読み込み」ボタンをクリックしなければ読み込み状況が更新されず結果も表示されなかったため、「再読み込みの操作が必要」ということに気が付きにくいという問題がありました。今後はクリック操作なしに最新の状態へと更新されるようになります。

アップデート前：読み込み状況を手動で更新

「再読み込み」をクリックするまで更新されませんでした。

アップデート後：読み込み状況が自動で更新

「再読み込み」ボタンは表示されなくなりました。

※2022年1月版にて、「出力されたファイル」画面にも同様の自動更新機能の導入を予定しています。

「読み込まれたファイル」のエラー表示に「アップロードをやり直す」ボタンが追加されました。
ファイル読み込みに失敗してしまった場合に、そのエラー表示から直接ファイルの読み込み画面を開くことができます。 また、このボタンからファイルの読み込み画面を開いて再度ファイルをアップロードした場合には、自動的に前回読み込みを実行した際に行っていた各種設定内容が引き継がれます。
これにより、従来はファイルのアップロードをやり直すごとに発生していた、フィールドと「ファイルの列」との対応関係の再設定や、「一括更新のキー」の設定、文字コードの設定などの手間が省略できるようになりました。

※設定内容が引き継がれるのは、再アップロードしたファイルが、前回アップロードしたファイルと同じ列を同じ順序で含んでいる場合に限ります。

Android版kintoneモバイルアプリにて、添付ファイルをタップした際にファイルプレビュー画面が表示されるようになりました。これにより、画像の拡大やファイルのダウンロード、別のアプリで開く等の操作が行いやすくなりました。従来はタップすると裏側でダウンロードが実行されるものの、何が起こったのか分かりにくかったり、閲覧するためだけにダウンロードが必要になる、ダウンロードしたファイルの場所が分からなくなりやすい、等の問題がありました

「ファイルプレビュー」画面

保存先やファイル名を指定してダウンロードできるAndroidのダイアログが開きます。

ピンチアウトで拡大できます。

プレビュー表示できないファイルの場合

ファイルを開けるアプリが表示され、そこから開くことが可能です。

※現在ファイルのプレビュー表示に対応しているファイルは画像ファイルのみです。
※iOS版kintoneモバイルアプリには同様の機能を2019年7月のアップデートにて提供済みです。
※この新機能の利用には、モバイルアプリのアップデートが必要です。

cybozu.com共通管理の設定「組織間のアクセスを禁止する」が有効であっても、アプリの「Webhook」機能が利用できるようになりました。これにより、組織間のアクセスを禁止しながらも「kintoneのアプリと他のシステムとを連携させるためにWebhookを使用する」、という利用が可能となります。

※「組織間のアクセスを禁止する」が有効の場合、 「APIトークン」設定同様「Webhook」設定についても、閲覧・変更できるのは「kintoneシステム管理者」のみとなります。

※アップデート以前より「組織間のアクセスを禁止する」の設定を有効にしていた場合、アップデート後、同じく12月版で追加される設定「Webhookの送信を許可する」（次頁にて紹介）が、「オフ」の状態で提供されます。その設定を「オン」に切り替えるまで、Webhookは有効とはならず、従来通りWebhookを利用できない状態が継続されます。

※「Webhook」機能および「組織間のアクセスを禁止する」の詳細は以下のヘルプを参照してください。
Webhookを設定する
組織間のアクセス権とは

cybozu.com共通管理に「Webhookの送信を許可する」設定が追加されました。これにより、Webhookの利用を許可したくない場合や利用予定がない場合などに「禁止」に設定することが可能となります。

cybozu.com共通管理の「システム管理＞セキュリティ＞その他の設定」画面

※デフォルトの設定は「オン（Webhook有効）」となります。アップデート以前より「組織間のアクセスを禁止する」の設定を有効にしていた場合、アップデート後、本設定は「オフ（Webhook禁止）」の状態で提供され、従来通りWebhookを利用できない状態が継続されます。

アプリの作成や利用時に使用する以下のページやダイアログに対し、ヘルプへのリンクや概要説明等を追加しました。各ページの役割や利用方法などについて知りたい場合に役立ちます。

アプリ作成時

• 「登録済みのテンプレートから作成」ページ
• 「ほかのアプリを再利用」ページ
• 「テンプレートファイルを読み込んで作成」ダイアログ

アプリ利用時

• 「ファイル書き出し」ページ
• 「ファイル読み込み」ページ
• 「グラフ書き出し」ページ
• 「一覧の絞り込み」「一覧の集計」ダイアログ

グループコードをJSON形式で更新できるREST APIを追加しました。

新しく追加されるAPI：

グループコードの更新API

/v1/groups/codes.json [PUT]

詳細はdeveloper networkをご覧ください。 https://developer.cybozu.io/hc/ja/articles/4408700267417

2021年12月版における、アップデートオプションの変更内容は以下の通りです。

	12月版
新機能の無効化
	変更なし 「PC版URLからモバイル版URLへリダイレクトされる際に経由する画面表示の変更」を無効にする	2022年2月の定期アップデートが実施されるまで無効化可能です。
	変更なし 「モバイル版でレコードを絞り込む機能」を無効にする
	変更なし 「関連レコード一覧を利用しているアプリで、レコード詳細／編集画面の表示開始までの待ち時間を短縮する変更」を無効にする
	変更なし 「アプリの所属するスペースを変更する機能」を無効にする
新機能の先行利用	変更なし （なし）
開発中の新機能
	変更なし 「ファイル読み込み時に発生したエラーをまとめて表示する機能」を有効にする

アップデートオプション機能の詳細や、提供中の各項目（新機能）については以下のヘルプページを参照してください。

• アップデートオプションの詳細
• 提供中の各項目（新機能）の詳細