2021年11月版 主なアップデート
アップデート実施日:2021年11月14日
11月14日に実施されるアップデート内容をご紹介します。
アプリの管理 | アプリの所属するスペースを変更可能に |
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アプリの管理 | アプリを作成可能な場所を制限できる機能を追加 新機能A:【スペースごとの設定】スペース内アプリを作成できるユーザーを「スペース管理者のみ」に限定する設定 新機能B:【kintone全体の設定】スペースに所属しないアプリの作成を禁止する設定 |
ユーザーAPI | グループ情報をJSON形式で削除できるREST APIを追加 |
アップデートオプションの変更内容 |
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その他の変更点は、定期メンテナンス情報をご覧ください。 メンテナンスにおける変更点はこちら
アプリの管理
アプリの所属するスペースを変更可能に
アプリの所属するスペースを変更できるようになりました。また、スペースに所属していないアプリを特定のスペースに所属させることや、スペースに所属しているアプリの所属を解除する、といった変更も可能です。
これにより、スペースの利用方法や構成を見直したり、アプリの状態に応じて(試験運用中/本番運用中など)所属するスペースを変更する等の運用が可能となります。
所属するスペースの変更手順
アプリ設定の「設定」タブに追加された「アプリの所属するスペースを変更」から変更できます。
※ゲストスペースの性質を保つため、ゲストスペースへの変更およびゲストスペースからの変更には対応していません。
※スペースに所属しているアプリの所属スペースを変更する際は、変更元のスペースの管理権限が必要です。
※変更先にアプリを作成できる権限が必要です。
アプリの管理
アプリを作成可能な場所を制限できる機能を追加
従来kintoneでは、アプリ作成権限が与えられたユーザーは「閲覧可能なすべてのスペースでのアプリ作成」と「スペースに所属しないアプリの作成」ができるため、アプリ作成権限を与えるということは「作成場所を限定せずに作成権限を与える」ということを意味していました。
しかしこの性質は、アプリの管理・統制を難しくしてしまい、結果として、アプリ作成権限や管理権限を持つユーザーを広げにくくする原因のひとつとなっていました。
今回のアップデートでは、そういった「どこにでもアプリを作成できる」という状況から、「アプリを作成できる場所を限定する」使い方を選択できるようになる、以下の2つの機能を追加しました:
これらの機能を組み合わせることで、アプリの管理者を広げてより現場に任せていきたい場合に( 例えば、「アプリの作成や設定を自由に練習し、業務改善のアイディアをアプリにしてみて欲しい」など)、「『アプリ作成権限を持つユーザーなら誰でもアプリを自由に作成できるスペース』を1つ作成しつつ、他のスペースは限られたユーザーしかアプリを作成できないようにする」といった運用が行いやすくなります。
新機能A:【スペースごとの設定】スペース内アプリを作成できるユーザーを「スペース管理者のみ」に限定する設定
スペース設定に、そのスペース内にアプリを作成できるユーザーをスペース管理者に限定できるオプションを追加しました(デフォルトは「オフ」です) 。このオプションを「オン」にすると、スペース管理者は引き続きアプリを作成できますが、スペース管理者でないユーザーは、アプリを作成できなくなり、スペースの管理者が把握していないところで突然アプリを作成されてしまうことを防ぐことができます。
スペース設定に追加された設定項目
設定が「オフ」の場合(従来同様、デフォルト)のアプリ作成可能なユーザー
設定が「オン」の場合の アプリ作成可能ユーザー
※この設定によらず、kintoneシステム管理のアクセス権設定でアプリの作成権限を付与されていないユーザーは、引き続きアプリを作成することはできません。
新機能B:【kintone全体の設定】スペースに所属しないアプリの作成を禁止する設定
kintoneシステム管理の「利用する機能の選択」画面に「スペースに所属しないアプリの作成を許可する」オプションを追加しました(デフォルトは「オン」です)。このオプションを「オフ」にすることで、スペースに所属しないアプリの作成を禁止することができます。これにより、スペース単位でアプリを管理する運用を行う場合に、意図せずスペースに所属しないアプリを作成されてしまうことを防ぐことができます。
「利用する機能の選択」画面に追加された設定項目
設定が「オン」の場合(従来同様、デフォルト)のアプリ作成可能な場所
設定が「オフ」の場合のアプリ作成可能な場所
※スペースに所属するアプリはアプリグループが必ず「Public」となります。そのため、この設定を「オフ」にした場合、スペースに所属するアプリしか作成できなくなると同時に、「Public」アプリグループ以外のアプリグループ(「Private」を含む)を設定したアプリが作成できなくなります。
※この設定を「オフ」にしても、作成済みのアプリには影響はありません。作成済みのアプリで、スペースに所属していないものについては、今月のアップデートで同時に追加される「所属するスペースを変更する機能」により、特定のスペースに所属させることが可能です。
新機能A、新機能Bを組み合わせた利用例
次の図は、アプリ作成や改善を現場に任せていきたい場合の設定例です。
この例のように、「アプリの作成や改善を自由に試せる場所」を用意し、それ以外の場所では管理者が把握していないところでアプリが作成されてしまうことを防ぐ、といった試しやすさと管理との両立を狙った運用が行いやすくなりました。
ユーザーAPI
グループ情報をJSON形式で削除できるREST APIを追加
グループ情報をJSON形式で削除できるREST APIを追加しました。
新しく追加されるAPI:
グループ情報のインポートAPI | /v1/groups.json [DELETE] |
詳細はdeveloper networkをご覧ください。 developer networkはこちら
アップデートオプションの変更内容
2021年11月版における、アップデートオプションの変更内容は以下の通りです。
11月版 | ||
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新機能の無効化 |
提供終了
「スペースのお気に入り機能」を無効にする
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2021年11月の定期アップデート以降、これらの無効化はできなくなります。 |
提供終了
「フォーム設定でフィールドのサイズを調整する際に、他のフィールドと横幅や縦幅をそろえる機能」を無効にする
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提供終了
「DATE_FORMAT関数で扱える日時の範囲を広げる変更」を無効にする
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変更なし
「PC版URLからモバイル版URLへリダイレクトされる際に経由する画面表示の変更」を無効にする
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2022年2月の定期アップデートが実施されるまで無効化可能です。 | |
変更なし
「モバイル版でレコードを絞り込む機能」を無効にする
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変更なし
「関連レコード一覧を利用しているアプリで、レコード詳細/編集画面の表示開始までの待ち時間を短縮する変更」を無効にする
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追加
「アプリの所属するスペースを変更する機能」を無効にする
アップデート内容 |
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新機能の先行利用 |
変更なし
(なし)
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開発中の新機能 |
正式
リリース
「アプリの所属するスペースを変更する機能」を有効にする
(正式リリースに伴い「新機能の無効化」へ移動) |
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変更なし
「ファイル読み込み時に発生したエラーをまとめて表示する機能」を有効にする
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アップデートオプション機能の詳細や、提供中の各項目(新機能)については以下のヘルプページを参照してください。