2021年7月版 主なアップデート

アップデート実施日:2021年7月11日

計算式
DATE_FORMAT関数で1970年以前の日付/日時を利用可能に

DATE_FORMAT関数で扱うことができる日付/日時の範囲が、従来の「1970年~2049年」から、「1000年~9999年(日付/日時フィールドの入力可能範囲)」にまで、拡大されました。
これにより、例えば「生年月日」のような、1970年以前の日付が入力されうる用途でも、DATE_FORMAT関数を利用できるようになりました。

DATE_FORMAT関数の利用例(生年月日から誕生月を計算する)

「1969-12-31」と入力された生年月日(日付フィールド)と「12」と入力された誕生月(計算フィールド)、DATE_FORMAT(生年月日,"MM", "Etc/GMT" )」と入力された計算フィールドの設定画面

1970年1月1日より前の日付/日時についても、DATE_FORMAT関数での計算ができるようになりました。従来は、計算結果が「#ERROR!」エラーとなっていました。

※今回のアップデートは、扱うことができる日時の範囲の拡大のみであり、計算式の記法に変更はありません。DATE_FORMAT関数を用いて日付フィールドを文字列に変換する場合は、タイムゾーン引数に「Etc/GMT」を指定します(ヘルプ)。

従来より、日時フィールドで1970年1月1日より前の日時をブラウザーから保存/表示する際、タイムゾーンオフセット(「協定世界時から何時間前後させるか」という補正値)が正しく反映されない場合があります。例えば日本の場合は、日本標準時(JST)が導入される1887年以前の日時や、日本に一時導入されたサマータイムの期間において、ずれが発生します。

ただし、日付フィールドはタイムゾーンの情報を持たず常に協定世界時で扱われるため、DATE_FORMAT関数に「Etc/GMT」を指定することで、1970年以前の日付に関しても、日付のずれなく計算することが可能です。

モバイル
「最近開いたアプリ」機能に対応

モバイルから、「最近開いたアプリ」の一覧を閲覧できるようになりました。
PC・モバイルのどちらからでも、以前利用したアプリをもう一度使いたい場合などに活用いただけます。

モバイルのナビゲーションメニュー

ナビゲーションメニューから「最近開いたアプリ」を閲覧するまでの流れを示した図

ナビゲーションメニューの「アプリ」タブをタップすると、「最近開いたアプリ」から最近開いたアプリを閲覧できます。

※6月版にて追加された「最近開いたアプリ」機能のモバイル版対応となります。

モバイル
スペースの「お気に入り」機能に対応

モバイルから、スペースの「お気に入り」機能が利用できるようになりました。
お気に入りのスペースの閲覧および、お気に入りへの追加・解除を行うことができます。

ナビゲーションメニュー(閲覧・追加・解除)

ナビゲーションメニューの「スペース」タブを開いていて、ピンのマークが表示されている画像

サイドメニューやポータル画面のスペース一覧に、お気に入りのスペースが上位表示されます。また、ピンマークをタップすることで追加・解除が可能です。

スペーストップ画面(追加・解除)

スペーストップ画面から「お気に入り解除」を行うまでの画面

スペーストップ画面の「…」から、お気に入りへの追加・解除が可能です。

※6月版にて追加されたスペースお気に入り機能のモバイル版対応となります。

モバイル
「個人設定」の確認・変更に対応

モバイルから個人設定の確認や変更ができるようになりました。
これまでは、PC版に表示を切り替えてから個人設定を開く手順を実施する必要がありましたが、これからはモバイル表示から直接、個人設定の確認や変更を行なうことができます。

ナビゲーションメニューの右上にある歯車ボタンから個人設定のメール通知設定を開くまでの画面

プラグイン管理
プラグインの一覧でバージョン番号を確認可能に

システム管理のプラグイン一覧画面にて、インストールされている各プラグインのバージョン番号を確認できるようになりました。また、プラグインの一覧をCSV形式でダウンロードした際にも、CSVファイル内にバージョン番号が含まれるようになりました。
プラグインの管理や、プラグインに関するトラブル発生時の問い合わせなどを行う際に、バージョン番号を確認・利用しやすくなりました。

システム管理のプラグイン画面

バージョン番号が表示されているシステム管理のプラグイン画面のキャプチャ

プラグイン開発
プラグインに「マイナーバージョン」等を指定可能に

プラグインを開発する際に、「バージョン1.2」や「バージョン2.0.1」のような、ピリオド区切りのバージョン番号を指定できるようになりました。

プラグインのアップデート内容に応じて、バージョン番号の増やし方を選択することで、アップデートに関する案内やコミュニケーションを行いやすくなります。

プラグイン開発時の記述

manifest.jsonに"version":"1.2.3"と記述されている画像

アプリ設定のプラグイン画面

アプリ設定のプラグイン画面で、プラグインにバージョン:1.2.3と表示されている画像

システム管理のプラグイン一覧画面

システム管理のプラグイン一覧画面で、プラグインにバージョン:1.2.3と表示されている画像

ユーザーAPI
ユーザーの所属グループをJSON形式で更新できるREST APIを追加

ユーザーの所属グループをJSON形式で更新できるREST APIを追加しました。
このAPIの追加によりユーザーの所属グループの取得と更新をJSON形式で処理できるようになります。従来のCSV形式での取得・更新も引き続き利用可能です。

新しく追加されるAPI:

ユーザーの所属グループの更新API /v1/user/groups.json [PUT]

詳細はdeveloper networkをご覧ください。 developer networkはこちら

アップデートオプションの変更内容

2021年7月版における、アップデートオプションの変更内容は以下の通りです。

7月版
新機能の無効化
変更なし
「ファイル読み込みによるレコード追加の際に、作成者/作成日時/更新者/ 更新日時を指定できる機能」を無効にする

※2021年8月の定期アップデート実施まで無効化可能です。

変更なし
「レコードコメントの新着通知をコメント欄に表示する機能」を無効にする

※2021年8月の定期アップデート実施まで無効化可能です。

変更なし
「レコード一覧の編集/削除ボタンを権限がないときに押せないようにする変更」を無効にする

※2021年8月の定期アップデート実施まで無効化可能です。

変更なし
「スペースのお気に入り機能」を無効にする

※2021年11月の定期アップデート実施まで無効化可能です。

変更なし
「フォーム設定でフィールドのサイズを調整する際に、他のフィールドと横幅や縦幅をそろえる機能」を無効にする

※2021年11月の定期アップデート実施まで無効化可能です

追加
「DATE_FORMAT関数で扱える日時の範囲を広げる変更」を無効にする
アップデート内容

※2021年11月の定期アップデート実施まで無効化可能です

新機能の先行利用
変更なし
(なし)
開発中の新機能
変更なし
「アプリの所属するスペースを変更する機能」を有効にする

アップデートオプション機能の詳細や、提供中の各項目(新機能)については以下のヘルプページを参照してください。