2021年3月版 主なアップデート

リリース日:2021年3月14日

計算式
全角記号を入力した際に注意を促すメッセージを表示

計算式の設定画面で全角記号を入力した際に、入力内容の確認や修正を促すメッセージが表示されるようになりました。これまで、計算式で「”」や「=」などの記号を全角で入力してしまった場合、フォーム保存時のエラー発生後、その原因がなかなか分からずに解決に時間がかかってしまう、という問題が多く発生していました。今回のアップデートによりそうした問題の発生が緩和され、計算式の利用や学習をより円滑に進められるようになりました。

全角記号が入力されているとメッセージが表示されます

下図の例は、全角の「”」が入力されている状態です

計算式に IF(オプション=” と入力されてメッセージが出ている画面

全角記号が入力された際に、計算式の入力箇所の下部にメッセージが表示されます。修正されると、このメッセージは消えます。

※以下の場合はこのメッセージが表示されません

・計算式として正しい方法で全角記号(図では全角丸かっこ)が入力されているとき

計算式に IF(オプション=″朝食(ビュッフェ)″, 1500, 0) と入力されてメッセージが出ていない画面

・ 半角の「"」を入力以降、まだ半角の「"」で閉じられていないとき

IF(オプション=″朝食( と入力されてメッセージが出ていない画面

ファイル読み込み
作成者や作成日時などのフィールドをファイル読み込みで指定可能に

ファイル読み込みの対象として、作成者・作成日時・更新者・更新日時の各フィールドが指定できるようになりました。レコード追加時のみ指定が有効となります。
これにより、他のシステムで出力したデータをkintoneのアプリに移行する際に、そのシステムに登録されていた作成者や作成日時といった情報も移行できるようになりました。

ファイル読み込み画面でレコードの 作成/更新情報を指定します

ファイル読み込み画面のレコードの作成/更新情報のキャプチャ

※この設定項目は、アプリ管理権限を持つユーザーにのみ表示されます。

矢印

指定された内容に応じてファイルが読み込まれます

ファイルが読み込まれたレコード一覧画面のキャプチャ

※以前より、REST APIからはレコード追加時に作成者・作成日時・更新者・更新日時を指定することが可能でした。今回のアップデートは、ファイル読み込み操作からもこの指定を可能にするものです。

※「(指定しない)」を選択した場合やレコード更新の場合は、従来どおり、ファイル読み込みを行ったユーザーや操作を実行した日時が記録されます。

システム管理
プラグインの一覧をCSV形式でダウンロード可能に

kintoneシステム管理のプラグイン画面にて、プラグインの一覧をCSV形式でダウンロードできるようになりました。
利用中のすべてのプラグインの情報を、各プラグインを利用しているアプリの一覧を含めてダウンロードすることが可能です。たとえば、ある時点での利用状況全体を記録しておきたい場合や、プラグインをその他の情報と組み合わせて管理・処理したい場合などに利用できます。

プラグイン画面

ダウンロードボタンのついたプラグイン画面のキャプチャ

※この機能は、cybozu.com共通管理者のみ利用可能です。

矢印

プラグインの一覧(CSV形式)

読み込まれたCSVファイルのイメージ

プラグインの一覧には、以下の情報が含まれます。

  • プラグインのID
  • プラグイン名
  • プラグインの説明
  • プラグインを追加しているアプリのID
  • プラグインを追加しているアプリの名前

アカウント設定
言語設定で「中国語(繁体字)」を選択可能に

アカウント設定のプロフィールで、「言語」の選択肢に「中文(繁體) 」が追加されました。
従来、中国語(繁体字)で表示するには、 プロフィールの「言語」を「Webブラウザーの設定に従う」に設定したうえで、Webブラウザーの設定を「繁体字(zh-tw) 」にする必要がありました。今後はプロフィールの「言語」の指定のみで、kintoneの画面UI上の表示言語を中国語(繁体字)に変更することが可能となります。

プロフィール画面

プロフィール画面で言語の指定を開いた画面のキャプチャ

表示例

kintoneのUIに中国語(繁体字)が表示されているキャプチャ
  • 一部非対応の文言があります。
  • アプリ設定の「言語ごとの名称」が有効の場合、「中文(简体)」に設定された文字列が表示されます。

API
アプリアクションの設定を取得・更新できるREST APIを追加

アプリのアクションの設定を取得・更新できるREST APIを追加しました。
これにより、アプリの設定を開発環境で行ってから本番環境へ適用する場合などに、APIを利用した設定作業の自動化を行うことが可能となりました。

新しく追加されるAPI:

アプリのアクションの設定の取得・更新API /k/v1/app/actions.json

詳細はdeveloper networkをご覧ください。 developer networkはこちら

API
ユーザーの所属組織をJSON形式で更新できるREST APIを追加

ユーザーの所属する組織をJSON形式で更新できるREST APIを追加しました。
これにより、所属組織の取得(GET)に加え、更新(PUT)についてもJSON形式で扱うことが可能となりました。
従来のCSV形式での取得・更新も引き続き利用可能です。

新しく追加されるAPI:

ユーザーの所属する組織の更新API /v1/userOrganizations.json (PUT)

詳細はdeveloper networkをご覧ください。 developer networkはこちら

開発中の機能

開発中の機能をご紹介します。
開発中の機能は現時点のものであり、今後変更される場合があります。

アプリ設定 アプリの所属するスペースを変更可能に

アプリ設定
アプリの所属するスペースを変更可能に

アプリをスペースから別のスペースへ移動する機能を開発しています。
この機能を利用すると、アプリの利用方法・運用方法の変化に合わせて配置スペースの見直しを行うことがきるようになり、kintoneを使った継続的な業務改善がより行いやすくなります。

3月版より、この機能を先行して利用できます(利用するには、アップデートオプション設定から有効化する必要があります)。
公開スペース内のアプリを別の公開スペース内のアプリに変更できます。

アプリの所属スペースを変更する画面のキャプチャ

※現在開発中の画面です。

アップデートオプションの変更内容

2021年3月版における、アップデートオプションの変更内容は以下の通りです。

2月版 3月版
新機能の無効化 「レコードの変更履歴に作成者/作成日時を表示する」機能を無効にする

※2021年5月の定期アップデート実施まで無効化可能です

「レコードの変更履歴に作成者/作成日時を表示する」機能を無効にする

※2021年5月の定期アップデート実施まで無効化可能です。

追加「作成者や作成日時などのフィールドをファイル読み込みで指定できる」機能を無効にする

※2021年8月の定期アップデート実施まで無効化可能です。

新機能の先行利用 なし なし
開発中の新機能 なし 追加「アプリの所属スペースを変更する」機能を有効にする

アップデートオプション機能の詳細や、提供中の各項目(新機能)については以下のヘルプページを参照してください。

※ヘルプに3月版の内容が反映されるのは、3/12(金)夕方になります。