2021年2月版 主なアップデート
リリース日:2021年2月14日
その他の変更点は、定期メンテナンス情報をご覧ください。 メンテナンスにおける変更点はこちら
レコード
レコードの変更履歴から作成者・作成日時の確認が可能に
レコードの変更履歴にレコード登録時の情報が追加され、「作成者」と「作成日時」を確認できるようになりました。
今までは、これらのフィールドが配置されているアプリでなければ、レコード登録時の情報を確認することができませんでした。今後は、どのアプリにおいても変更履歴を追うことで、作成者や作成日時といった各レコードの基本情報を確認できるようになります。
レコード詳細画面(PC)
レコード詳細画面(モバイル)
モバイル
モバイル利用者も「アプリの説明」を確認可能に
モバイル版に「アプリの説明」の表示機能が追加されました。
これにより、「アプリの説明」に記載したアプリの使い方や注意事項などを、モバイル利用者にも確認してもらいやすくなりました。
アプリ名をタップ
「このアプリの説明を表示」をタップ
アプリの説明を表示
アプリ設定
各プラグインの動作を一時停止できるように
アプリ設定の「プラグイン」画面に、各プラグインの有効/無効を切り替えられる機能を追加しました。
これまでは、プラグインを利用しているアプリで動作に問題が発生した場合、「一旦プラグインを削除してプラグインによる影響を取り除く」といった対応が必要になるケースがありました。しかし、この対応によってプラグインの設定もクリアされてしまうため、改めて運用する際には再度プラグインを設定するという手間が発生してしまいました。
今回のアップデートにより、「プラグインの設定は残したまま、プラグインの動作だけを一時停止」できるようになりました。アプリの動作に問題が発生した際の、問題の切り分けや修正作業にお役立ていただけます。
1月版まで:
2月版より:
※プラグインを無効にした状態でも、プラグインの設定の確認や変更を行うことが可能です。
アプリ管理
アプリ一覧の「レコードの最終更新日」の情報がダウンロードしたCSVファイルに含まれるように
アプリ一覧をダウンロードしたCSVファイルに「レコードの最終更新日」の情報が含まれるようになりました。
これにより、「レコードの最終更新日」と他の列の情報を組み合わせて、長期間利用されていない可能性が高いアプリを絞り込みやすくなり、アプリの整理や棚卸しがより進めやすくなりました。
アプリの一覧(CSV形式)
アプリ管理
アプリ一覧の「レコードの最終更新日」の対象操作にファイル読み込み操作が追加
アプリ一覧の「レコードの最終更新日」の対象操作に、ファイル読み込み操作が追加されました。
1月版アップデートでアプリ一覧に「レコードの最終更新日」列が追加されたことにより、そのアプリで最後にレコード追加/編集が行われた日が確認できるようになりました。ただし1月版時点では、その追加/編集の対象に「ファイル読み込み操作」は含まれておらず、画面操作やAPIの実行による操作のみが対象でした。
今回(2月版)のアップデートにより、ファイル読み込み操作によってレコードが追加/編集され続けていくようなアプリ(マスターアプリなど)であっても、他のアプリと同様に利用状況が把握できるようになりました。
アプリ管理画面
「レコードの最終更新日」列が更新される操作
- レコードの追加/編集
- APIの実行によるレコードの追加/編集
- ファイル読み込みによるレコードの追加/更新
「レコードの最終更新日」列が更新されない操作
- プロセス管理のステータスや作業者の変更
- コメントの書き込み
- レコードの削除
- 動作テスト環境での操作
API
グラフの設定を取得・更新できるREST APIを追加
アプリのグラフの設定を取得・更新できるREST APIを追加しました。
これにより、アプリの設定を開発環境で行ってから本番環境へ適用する場合などに、画面操作を利用せず、APIを使って効率的にグラフの設定内容を適用することが可能になりました。
新しく追加されるAPI:
グラフの設定の取得・更新API | /k/v1/app/reports.json |
詳細はdeveloper networkをご覧ください。 developer networkはこちら
アップデート
オプション
新機能の先行利用や適用延期が可能な設定ページ「アップデートオプション」を追加
オプション
新機能(既存機能の変更を含む)の有効/無効を切り替え可能な設定「アップデートオプション」が追加されました。
この設定は、社内への周知や、マニュアルの変更、プラグインの修正など、新機能の追加に伴って発生する様々な対応を行う際に役立ちます。
アップデートオプション画面には、大きく分けて3種類の設定が用意されています。
- ※新機能の性質に応じて、提供するアップデートオプションが異なります。
- ※この設定を利用できるのは、システム管理者のみです。
- ※2月版時点では、アップデートオプションに対応する新機能は1つのみですが、今後提供される新機能に関しては、積極的にアップデートオプションに対応していくことを予定しています。
- ※システム管理の「利用する機能の選択」画面から「旧機能の利用」および「開発中の機能」は削除されました。
1新機能がリリースされた後に、無効化できる設定
この設定は、新機能を無効化してリリース前の状態を再現することが可能な設定です。
たとえば、定期アップデート後に、特定の新機能の追加によって画面表示や動作に問題が発生した際に、対策の検討や、マニュアルやカスタマイズ等の修正を行う期間を確保するために、一時的に新機能を無効化する、といった利用が可能です。
※2月版では「レコードの変更履歴に作成者/作成日時を表示する」機能の無効化設定が提供されます。
★無効化をデフォルトにする設定
「自動的に無効化を選択する」をオンにしておくことで、今後、無効化可能な新機能が追加された際に、新機能が無効化された状態がデフォルトとなります。このオプションは、新機能を慎重に適用したい場合にオンにしておくと効果的です。
たとえば、新機能の検証やマニュアルの修正などの利用準備が整うまで新機能を無効化しておき、準備ができたタイミングで有効化するなど、新機能の適用に関する様々な運用上の工夫を行うことが可能となります。
※一部の無効化可能な新機能は、「自動的に無効化を選択する」の対象外として提供される場合があります。
2リリース予定の新機能を、事前に有効化できる設定
この設定は、今後リリースされる予定の新機能を有効化して、先行利用することができる設定です。
たとえば、検証用の環境をお持ちの場合は、プラグインやカスタマイズへの影響の検証や修正作業を従来より早く開始することが可能です。そのほか、新機能の利用をいち早く開始したい場合にも使用できます。
3開発中の新機能を、事前に有効化できる設定
また、こちらの設定では、リリースすることが未確定であるものの、現在開発が進んでおりフィードバックを募集している新機能を有効化し、先行して利用することが可能です。開発中の段階から新機能の動作を確認し、今後のkintoneの利用方法や、カスタマイズを行うかどうかなどの参考にすることが可能です。
アップデートオプションの提供方式
アップデートオプションは、すべての新機能に対して同じように提供されるわけでなく、各新機能の性質(予想される影響の大きさなど)に応じて、その内容(有効化/無効化期間の有無や、期間の長さ)を調整したうえで提供されます。
代表的な提供のパターンとしては、以下を想定しています。
アップデートオプションの提供パターン例:
※各有効化/無効化可能な期間の長さも調整されます。
アップデートオプションの提供判断時に考慮する新機能の性質の例(ただし、これらに限定されません)
- ボタン配置の変更など、利用者の操作手順に変更があるかどうかや、その影響の大きさ
- 操作手順の変更や機能追加により発生することが想定される管理者などの準備(マニュアルの更新や社内周知等)や設定変更
- カスタマイズ可能な画面の表示(内部構造含む)に変更があるかどうか
- 既存のプラグインやカスタマイズへの影響、および、APIを利用するその他のプログラムへの影響の有無や大きさ
- リリース時までに追加の変更が想定される機能かどうか(開発中の機能)
- リリース前の段階からフィードバックをいただきたい機能かどうか(開発中の機能)
- 無効化/有効化の切り替え機能の開発が可能な機能かどうか