最初に登壇したのは「大阪王将」や「太陽のトマト麺」などの外食事業で知られるイートアンド株式会社の山内氏。
山内氏からの活用アイデアは2つ。1つめは社外取引先とのプロジェクト運営にkintone活用を導入した結果、コミュニケーションコストが3分の1に圧縮され、協力関係も強まったというものだった。
同社では全国に散らばる協力会社とのプロジェクトが盛んだ。以前はメールや電話で情報共有をしていたものの、1:1で行われたやり取りを他のメンバーに伝える手間が大きかった。またメールや個人フォルダに情報が散在していたので最新情報の把握は困難だった。
これを改善すべくkintoneで行ったのは、案件ごとにスレッドを立てて「プロジェクトの情報を1点に集中すること」だった。このスレッドはファイル管理や決定事項をまとめるアプリとも連携。「kintoneを見れば案件の情報が全てわかり、メンバーと会話もできる状態」を生み出した。
2つめはkintoneを顧客データベースとして活用することで、お客様の声を全社的に有効活用できるようになったというもの。同社ではkintoneをハブに各部門の専用システムとAPI連携しており、kintoneに蓄積された顧客データをそれぞれが必要な形で抽出できる。結果、貴重なお客様の声は問合せ対応のみならず、調査・報告・評価分析でも生かされているという。これらの活用法が生まれた理由を、山内氏は「kintoneを誰もが情報を入れやすい箱として捉えているから。」と教えてくれた。
このエピソードに、拠点の多い会社や、社外とのプロジェクトが盛んな会社の人々は聞き入っていた。