kintone hive

kintone hive vol.3 osaka
2016.6.9 - kintone hive osaka vol.1 - 開催レポート

ユーザー同士のアイデア交換の場として開催されているkitnone hive。

2016年5月26日 東京での開催につづき「kintone hive osaka vol.1」として
2016年6月9日にグランフロント大阪で開催されました。
大阪での開催は初となったkintone hive の模様をレポートします。

01.kintone ユーザー事例

仕事をもっと「クリエイティブ」にするシステム導入
~メールワイズ/kintone連携によるイベント管理~

NPO法人スマイルスタイル

トップバッターに登場したのは民間のハローワーク「ハローライフ」を運営しているNPO法人スマイルスタイルの藤吉氏。同法人は、施設で行うイベントの管理を、EメールとExcelを併用した人為的な作業から、「kintoneとメールワイズを連携させたシステム」に置き換え、月に48時間に相当する業務効率化を達成したというものだった。
ハローライフは月に20回以上の求職者向けのイベントを開催しているが、「イベント受付に関する一連の業務」に膨大な労力と時間がかかっており、メール誤送信のリスクも抱えていた。とりわけ困難だったのは申込履歴がメールで担当スタッフに通知されるたびに、Excelに手入力で情報を追加する作業だったという。

藤吉 航介 氏

この問題の解決策として同社が作ったのは「kintoneと連携させた、独自開発の申込みフォーム」と、kintone上に集まった参加者リストに対して「ボタン一つでイベント情報を一斉送信できるプラグインの活用」である。これにより月に20回以上のルーチンワークがなくなり月間48時間もの時短に成功。誤送信のリスクも解消した。「このシステムができた時は本当に嬉しかった」と、藤吉氏は高揚感とともに語る。
同氏によると「kintoneの導入は局所的に行い、徐々に社内に浸透させていくのがコツ」だという。「一部の作業でkintoneの導入が成功すると、kintoneという言葉が社内で飛び交うようになり、活用の場が広がっていった。今後はバックオフィス業務でも利用したい。」と発表を締めくくった。

next
02.kintone ユーザー事例

kintoneで
変わる

株式会社トーア紡コーポレーション

 次に登場したのは、衣料素材・インテリア用の繊維や半導体などを手掛ける老舗企業である株式会社トーア紡コーポレーション IT推進部部長中井 邦義氏だ。IT推進部を率いるキャリア30年のエンジニアでもある同氏は、長年の経験も交えながら、「kintoneの活用により変化する情報システム部の仕事」について語った。
2008年頃までのIT推進部の主な仕事は、基幹システムの独自開発と保守であったが、2009年にERP(業務ソフトウエア)を採用し、「システム開発と保守を自分達で行わない方針」に変更したという。

そんな中、大規模システムの開発案件でkintoneに出会い、中井氏は衝撃を受ける。独自開発ならば「要件定義、画面レイアウト設計」など15以上の工程があるところ、kintoneを使うと4つにまで絞れたからだ。工数削減に寄与したのは、kintoneの画面設計が簡単、帳票作成も可能、ネットワーク環境整備が不要などの点である。また、アプリができればすぐに世界中で利用可能というスピードも大きなメリットだった。今では全社に貢献度の高いシステムを提供できるだけでなく、同部門メンバーの残業もゼロになったという。
最後に中井氏が言及したのはkintoneを応用することで、今後の可能性が無限に広がる点だ。例えば、基幹システムと業務データの連携・スマートフォンやタブレットの導入・IoT導入などである。「今や情報システム部の仕事はシステム開発から、ITでどう会社に貢献できるのか?に進化した。我々は解き放たれてしまった」と中井氏は語り、清々しい表情をみせた。

中井 邦義 氏
next
03.kintone ユーザー事例

人類kintoneマスター化計画
-プログラミング出来ない若手女子が1年でkintoneをマスターし普及させた話-

株式会社神戸デジタル・ラボ

株式会社神戸デジタル・ラボは、システム開発・先端技術開発などに携わる会社。入社1年目にしてkintone導入を担当した開発管理部 武富氏が、部門導入から全社展開にまで活用拡大した経緯と、その成功の秘訣を語った。
同社の悩みは、数年前に開発したSFA・CRM機能を備えたシステム「todos」(トドス)だった。使いにくく、想定外の費用がかかったためだ。この改善を武富氏は任される。
「新todos」を構築するため「ノンプログラミングでアプリ作成ができる」などの条件で新ツールを検討、kintoneに出会う。しかし、社内からは「また管理部門がよくわからない新しいツールを入れようとしている」と不満の声も聞かれたという。

武富 佳菜 氏

そこで、皆が使いやすく喜ぶシステムにするべく「事業部の代表者と一緒に仕様を決定する」など5つの施策を実施。見事、kintoneをベースに「新todos」を完成させた。11個のkintoneアプリからなるこの仕組みは、「見込み客の登録、営業報告、プロジェクト管理を一元管理できる」優れものである。社員からは「これは使える!」と嬉しい声が寄せられた。 その後、社内の別部門で「Excel帳票破壊問題」が起こるとkintoneへのリプレースを提案し、実施。さらに「エンジニアが仲間になれば業務効率が格段に上がる」と考え、社内勉強会を開くなど普及に努めた。
最後は「kintoneの絞り込み検索が不便」な点を解消するプラグインを紹介。観客に無料で配布し場内を沸かせた。「自分が業務改善できたのは、kintoneコミュニティに積極参加して、悩みを解決できたから。導入検討中の方はぜひ!」と締めくくった。

next
04.kintone ユーザー事例

業務を劇的に変える!
-kintoneの進化を支える現場力-

株式会社日阪製作所

 最後は、「衣・食・住」などあらゆる産業分野を通して人々の暮らしを支える産業機械メーカー 株式会社日阪製作所 IT事業部 佐々江氏が登壇。「事業部統合による情報混乱」解消の目的で導入したkintoneが、現場主導で5年に渡り進化し続け、現在では「世界14拠点、同社のグローバル化を支える重要な情報基盤」となった経緯と効果について語った。
2011年、2部門の合併により新設された事業部は、製作者不明のExcel・Accessに埋もれ混乱していた。佐々江氏はこの解決手段を探す中でkintoneに出会う。「これなら望む解決ツールを現場が作れる!」と確信し導入。この時kintoneに携わったのは現在育児で休職中の女性社員。現場主導でアプリを開発、見事「情報の一元化」を達成し、現場の混乱を収束させた。

このアプリの利便性が浸透し始めると、他の社員も興味を持ち、営業・サービス・BIなどの分野に「kintoneアプリによる現場主導の業務改善」が拡散した。kintoneアプリに支えられて5年、同社は「段違いの課題解決力」を得たという。この効果を上司の足立氏は「kintoneと知りあえて仕事が楽しくなった。指示した翌日にはkintoneで改善策ができており、日々良い変化を実感できる」と語っている。
2016年、同社では新基幹システムを構築する「78プロジェクト」が進行中。ここでのkintoneの役割は、基幹システムを補完し、新ニーズに柔軟にこたえることだという。佐々江氏は、今後もkintoneによる改善をすすめ、kintoneに最初に従事した産休中のスタッフが戻った時のために「育児と仕事を両立できる環境」をつくりたいと締めくくった。

佐々江 宏明 氏
next
kintone hack

kintone を扱うデベロッパーによる
ライトニングトーク

 
山下 竜 氏
株式会社ジョイゾー
山下 竜

kintoneの乗りこなしとブースト方法

hack一人目は、サイボウズ株式会社公認kintoneエバンジェリスト、株式会社ジョイゾーの山下 竜氏。まずは「kintoneの乗りこなし方」として「kintone導入の成功パターン」を述べ、次に、顧客ニーズの多い「アプリ間集計」の事例を紹介した。予算・実績・人件費など、複数のkintoneアプリから必要なデータを抽出して、「予実管理」などの管理指標を導くという優れものである。
その他、顧客事例として、バス会社の「4万件にのぼる遺失物管理を効率化するアプリ」や、車検間近の車両を把握できるアプリ、農業において温度を指標に収穫時期を決め、収穫量を予測するシステムを紹介した。
最後は「IoT」に関する画期的なデモ。「瞬き・目線などを計測できる眼鏡、JINS MEME」で、山下氏本人が、この発表時にどれぐらい緊張していたかを、kintone上でグラフ表示するというものだ。眼鏡は「講演中の山下氏のまばたき」を1秒間に20回計測。集計表は「発表開始直後」が最も緊張していたことを如実に物語っていた。同氏は、会場の熱い視線の中、「kintoneは色々楽しめる画期的なツール」と締めくくった。

 

kintoneとWordPressを使った連携事例

フリーランスとしてWEB制作やkintone開発に携わっているサイボウズ株式会社公認 kintoneエバンジェリストのht細谷 崇氏が登壇。
発表は、コミュニティスペースを運営する会社の「申込み業務効率化事例」だ。kintone導入前は、申込用紙が提出されると、Excelに団体情報を入力し、同じ情報をウェブにも掲載するという二重作業をしていた。これを細谷氏は、申込用紙が提出されると情報をkintoneに入力する仕組みに変更。ウェブはWordPressにし、kintoneにレコードが登録されると自動でHPが更新されるようにした。
さらに、行政への「印刷室の利用状況報告業務」も改善。「印刷室利用記録のkintoneアプリ」を作成し、kintoneのカスタムビュー機能と合せて「施設利用サマリー」を出力可能にした。手集計だった作業が自動化され、同スペースの業務スピードは大加速した。
細谷氏は、「大きな仕組みを一から構築する時間のとれないフリーランスでも、kintoneがあれば同等のシステムを顧客に提供できる」とそのメリットを強調した。

細谷 崇 氏
ht
細谷 崇
 
平野 博義 氏
NCS サポート&サービス株式会社
平野 博義

kintoneアプリ&バーコード活用&Excel連携

NCSサポート&サービス株式会社は、経験豊富な技術者集団からなる、kintone導入支援サービスを手掛ける会社。営業部の平野 博義氏が「kintoneアプリ&バーコード活用&Excel連携」に関する同社の事例を紹介した。
某スポーツセンターでは、施設の利用記録を手書きの「入館メモ」からExcelに入力していた。マスタ情報の集計も大変で、7つある施設の情報をUSBメモリで集めて合体させていた。
これをkintoneとバーコードリーダーで改善。全施設のマスター情報をkintoneに集約し、利用者の入退室の受付をバーコードリーダー読み取る方式に変更した。これにより、Excelへの入力業務はなくなり、日々の集計も「ボタン一つ」で完了できるようになった。
この「kintone × バーコードリーダー」の用途は幅広い。各種施設の会員カード管理・入退館管理・棚卸在庫管理・本部と店舗間の実績共有・受発注・生産管理・発送や着荷チェック・勤怠管理などに応用できるという。同社は、幅広い年代のスタッフが利用可能な「使いやすいシステム」の構築が得意。ICカード、センサー等を利用したシステムも構築できると締めくくった。

 

サイボウズを飛び出して実現したかったこと

アールスリーインスティテュートはkintone・AWSを用いて超速でシステムを構築する「ハイスピードSI」の会社。発表者は元サイボウズ社員の浅賀 功次氏だ。
同氏は3つの事例を紹介。1つめはシェアオフィスの無人入退室システム。利用者の履歴をkintoneに蓄積し、そのデータから請求を行うシステムである。顧客は人件費を抑制できたぶん空間に投資できたという。
2つめは、コールセンターシステム。kintoneとBIZTELを使い「完全クラウド型のコールセンター」を構築。 初期費用は目算の1/4だった。
3つめはセンサーメーカー発注の「運転の安全向上システム」。車載セーフメーターから急発進などのデータをAWS経由でkintoneに送信。kintone上でデータを分析し安全運転につなげている。
最後はkintone開発支援サービス「gusuku(ぐすく)」の紹介。同社のサービスで、アプリ配布・大容量データ添付・バージョン管理・Excel帳票出力などができる、アプリ開発担当にとって嬉しいサービスである。浅賀氏は「顧客の業務改善に直接的に関われるのが嬉しい」と、やりがいを熱く語った。

浅賀 功次 氏
アールスリーインスティテュート
浅賀 功次
kintone hive 懇親会

kintone hive閉演後には、登壇企業である株式会社日阪製作所 足立氏が乾杯の発声を行った後、懇親会がスタート。
登壇者・kintoneユーザー・デベロッパー・サイボウズ社員が「kintoneによる業務改善」をテーマに交流を深め
株式会社エブリィ 小林氏が懇親会の中締めとしてスピーチを行い、kintone hive osaka vol.1 懇親会の幕を閉じた。

kintone hive 懇親会
ご来場いただいた皆様、ありがとうございました。次回は Cybozu Days で開催予定です。お楽しみに