「バックエンド速効システム化」
〜大統領ボタン構想〜
会社登記後すぐにバックエンドシステムが提供できる環境を整備
内部監査室という肩書きながら、事業の中に入り込んで課題を自ら解決することをミッションに掲げている株式会社サイバーエージェント 鹿倉 良太氏。わずか半年の間に15社もの子会社が立ち上がるほど様々な事業が産声を上げている同社では「受注管理や請求管理などバックエンドの仕組みに長年Excelを活用し続けてきました」と以前の状況を振り返る。しかし、Excelは万能であるが故にガバナンスが効かない場面もあり、新たにkintoneを活用して事業の運営に必要なバックエンドのシステムを構築することを決断。「結果として、2営業日ほど月次決算の早期化が可能になり、新たな事業が立ち上がる前にガバナンスの効いた形でバックエンドシステムが提供できるようになりました」とkintoneを高く評価する鹿倉氏。現在は与信管理機能や債権管理、登記情報管理、リスク情報管理など様々なアプリケーションをkintoneで構築している状況だ。今後はバックエンド業務をフロントにオーバラップしていくことで「不正の入り込む余地がない仕組み」作りを目指しながら、将来は単体から連結決算まで一気に処理が自動化される「大統領ボタン構想」を計画しており、kintoneがその中核を担っていくと鹿倉氏は力説した。